緊急検査士
2021年12月出版の新しい本です。当直業務、緊急検査について載っています
緊急検査におすすめの1冊はこちら。フローチャート式で本当にわかりやすいです。出版年も2019年と新しいです。
10年ぶりの改定版だとか。緊急検査の手助けとなる1冊です
もちろんどれか1冊で大丈夫です。学生時代に使っていた教科書の範囲で十分です。
緊急検査士の一般検査の分野は「尿検査」と「髄液検査」は勉強しておいたほうがいいと思います。
(両方とも出ない年もあるかもしれませんが念のため。どちらも緊急検査ですので)
尿沈渣について
写真問題で尿沈渣も出題される可能性があります。
緊急検査士を受験する後輩に、覚えておいた方がいい尿沈渣を〇つけたら喜んでいたので、ここでも紹介します。典型的な写真で基礎的なものを極限まで絞りました。職場やお手元に尿沈渣検査法2010がある方は写真番号も参考にして下さい。
お手元にない方は教科書などの写真を参照してください。ちなみに出題されるかはわかりません(笑)。
★☆覚えておいた方がいい尿沈渣★☆
尿沈渣成分 | 写真番号 (尿沈渣検査法2010) |
非糸球体赤血球 | A1 A6 |
糸球体赤血球 | A13 A14 |
白血球 | A19 |
尿細管上皮 | B3 B5 |
尿路上皮 | B57 B58 |
尿路上皮(二核以上) | B68 |
扁平上皮 | B84 |
硝子円柱 | D1 D5 |
上皮円柱 | D7 |
顆粒円柱 | D23 D24 |
ろう様円柱 | D27 D28 |
脂肪円柱 | D37 D38 D39 |
赤血球円柱 | D49 |
空砲円柱 | D66 |
シュウ酸カルシウム結晶 | F1 F2 |
尿酸結晶 | F11 F12 F13 F15 |
リン酸アンモニウムマグネシウム | F21 |
コレステロール結晶 | F30 |
白血球+細菌(尿路感染症) |
微生物検査
グラム染色が出題された年もあります。微生物検査ハンドブックでは詳しすぎるし、本も大きいし、やる気がなくなる(笑)。
顕微鏡の使い方も書いてあります。実際に鏡検する顕微鏡もわざと暗くしてあったりコンデンサや絞りを調節しないと見えないようになっていますので、顕微鏡の使い方もしっかり勉強しておいてください。
グラム染色で推定できる菌って限られています。材料名と患者背景が重要です!
心電図は必ず出題されますし、実技もあります。教科書でも十分です。心電図波形についてはこちらが緊急度別になっているのでいいと思います。
緊急検査士の試験なので、緊急度☆☆☆の波形は押さえておいた方がいいです!緊急検査なので、やはり心筋梗塞はわからないと、何のために心電図とったのか、わかりません。心筋梗塞については一緒に上昇する生化学の項目もおさえておくこと。あと、左右の電極逆はいけません。波形を見て即座にわかるように。ADE適応の心電図についてもわかるように。
心電図ドリルもおすすめです。学生さん向けみたいですが、重要な波形は押さえてありますし
緊急検査士はこちらで充分です。以前在庫切れでしたが重版したのかな?
こちらも初心者向けの本です。解説が丁寧です。
Medical Technologyに連載されていたコーナーがまとまって書籍化された本です。
私が説明するよりも、アマゾンのもくじを見た方がいいです。
もしもこれから心電図を勉強しなくてはいけないとしたら、出版年も新しいし、検査についての疑問も載っているしこれを買うかな?
輸血検査については血清検査でも紹介しましたがこちらで充分にカバーできると思います。
実技テストの輸血検査は亜型とか特殊な血液型はありませんでした。
A,B、O、ABとRh型の普通の血液型でした。
でも、輸血検査ってすっごい緊張するので、私は実技テストでO型をAB型と
書いてしまい(逆だったかな?)、焦って直したら原点でなんとか合格でした。
臨床化学
臨床化学がどうしても苦手だという方にはこちら。
臨床化学検査の実務に適した入門書です。私が試験を受けたときには、尿中レジオネラ抗原キットの検査をしました。
反応時間が15分あるのですが、その間に臨床化学のデータの問題を解かされた記憶があります。
実技試験で血液ガスが出題された年もあったそうです。
前回値チェックや項目間チェックについても載っています。検査室に欲しい1冊です。精度管理についても詳しく載っています。
血液、臨床化学データから疾患を推定する問題が出題される可能性が大きいです。総合的に今、一番のおすすめはこれ!各項目ごと、臓器ごと詳しく解説が載っています。私が説明するよりもAmazonリンクに飛んだほうが目次があります。
表紙がステキなデザインになった第7版。2018年3月に出ました。
医師向けの本ですが、血液検査や生化学検査をはじめ、検査の全般についてよく書かれています。検査値と患者背景からどんな疾患が考えられるかも理解しておいたほうがいいです。ルーチン検査でもお役立ちです。検査室に欲しい一冊です。もちろん緊急検査士の試験にも役立ちます。
3年ぶりに改訂版が出ました。2018年1月出版です。ガイドラインについても押さえておきましょう。疾患と検査について臓器別にまとまっています。お値段も3000円台でお手頃価格です。なのに内容豊富。検査室に欲しい一冊です。生理機能、検体検査問わず役に立つ1冊です。
各部署専門で数年業務をこなしていればすぐに答えられる質問ですが、新人や検査室の異動直後に問い合わせがあると答えられない……そんな困ったに対応できそうです。長く使えそうな1冊ですね!(^-^) 2級試験の実技試験、口頭試問対策にもなりそうです(ちょっと内容詳しいかな?)