1月12日
『例題、前接辞について』
講義前にヒッタイトの発掘物の中で最も重要な
青銅版文書(レプリカ)を見せてもらいました。
トゥトゥハリヤ4世と従兄弟クルンダ
(ムワタリ2世のウルヒ・テシュプではない息子、タルハンシャという南国の王)
との条約です。1986年 ハットゥサの遺跡スフィンクス門の近くで
完全な状態で見つかったものです。
本物はアンカラのアナトリア文明博物館にあるそうです。
今年(2003年)夏にある大トルコ展に貸し出しを博物館に強く
要請なさったそうですが、残念ながら日本にはやってこないようです。
博物館側でも夏の観光シーズンに大目玉の青銅版文書は
貸し出しできないらしい……。
この青銅版文書、文字が本当に小さくて溜息が出るほどでした。
文庫小説の文字より小さかったです。
いやぁ、イル=バーニってすごい!(笑)
単語について | ||||||||||||
単語についてちょっとお話がありました。 なんと、天河にも関係のある単語です。 Suppiluliuma(スッピルリウマ)
Arunuwanda(アルヌワンダ)
ムリシリ、ムワタリの意味はわからないそうですが、上記2人の名前に ついては名前の語源がはっきりしているようです。 次に、講義の途中、先生が「ナッキーの意味は……」と仰ったんです。 「は? ナッキー?」と思いプリントに目を移すと、
nakkiに与格(〜に)、位格(〜で)の活用語尾をつけると、なんと nakkiia(ナキア)になりました。 「おおっ!もしやナキアの語源はここから?(違っていたらスミマセン) 確かにナキアは重要なキャラだし、ついでにバストも重そうだ!(笑)」 難しいヒッタイト語講座ですが、天河関連のことがわかると 嬉しかったりします。(^o^) 名前についてもう一つ、これはヒッタイトだけでなく古代地中海沿岸の 地域に共通することらしいですが、「ル-ru」からはじまる単語や 名前って古代にはないそうなんです。なので……ルサファの名前もない? だから殉職しちゃったの\(◎o◎)/! 心の中でこっそり驚いていました。 |
前接詞 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1.接続詞
2.引用文を導く「wa」 〜と言われている、書かれているということを現す文です。 英語で言うならばthat文「they say that_______ 彼らは(that以下のことを)言った」 のような文章です。ヒッタイト語では「wa/war」で導きます。 例題でなんと、エジプト王妃がシュッピルリウマ宛てに書いた文章を、 ムリシリ2世が書き表したもので解説があったんです! (ムルシリ2世が語り手ということ) 例題
この文章の前に「エジプト王妃は彼(シュッピルリウマ)に次のように書いてよこした」 という文章が入るそうです。ムルシリ2世(カイル)が書いた文章で、かつ ザナンザ皇子のエジプト婿入りのシーンに大きく関係していると思うと楽しいですね! 文中のwaが引用文を導いている働きをします。 |
実はこの他に形容詞の活用語尾についても講義があったのですが……
難しくてわからなすぎてここにはUPできません。
やっぱり、やっぱりカイル達の言葉は難しいわ!(~_~;)
***
講義が終わってから、天河BOXの円筒印章の楔形文字について
聞きに行きました。
文字としてはしっかり書いてあるらしく、発音はできるそうです。
pa | ut | ti | mu | da |
文字の上からこんな感じで読むそうです。
意味は……特になさそうということでした。
さてさて、今日の楔形文字講座はここで終わりとなります。また来週(^.^)/~~~
つ、疲れたわ……
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