◆◇◆ヒッタイト新聞◆◇◆
カイル記者

吾輩が皇帝であるみなさんこんにちは。ヒッタイト皇帝とは私のこと。ヒッタイト帝国の中で一番偉いんだ。名をカイル＝ムルシリという。私は国を想い、民を想い、飢えや戦争のないすばらしい国をめざしているんだ。今日は私の目指すヒッタイト帝国についてみんなに語ろうと思う
私の目指す理想の治世　私の目指す平和な国をつくることに必要なものは、タワナアンナだ。えっ？　タワナアンナとは何かって？　田和名杏奈という彼女の名前ではないかって？違う！　そんな女と付き合った覚えはない！　タクワンアーンでもないぞ。タワナアンナとは皇帝（タバルナ）に次ぐ権力を持つ妃の称号なんだ。簡単にいうと、正妃が必要なんだ。それも、権力や欲に埋もれず、つねに民のことを考える女性でなければいけない。私は運良くユーリという理想の女神を見つけたのだが、平民であるため正妃の座に立つことはできない。ここで名前を挙げるわけにはいかないが、私の義理の母である皇太后○キアやエジプトの薔薇○セスがことごとく邪魔をするんだ。とくに薔薇○セスの奴！　何度私の手からユーリを奪ったことか！ユーリもユーリで薔薇○セスのことはすっきりと割りきれないところがあるようだし。ああ、今から思い出しても腹が立つ！　河のほとりの肉弾戦でも負けてしまったし、奥歯は折られるし、奴さえいなかったら、読者の心はすべて私に注がれていたと思うと悔しくてならない。あああああ、誰か奴を赤い河に住むクリオネのエサとして放流してくれ！
*私の宿敵*
エジプトの薔薇○セスさん（仮名）	元バビロニア王女○キアさん（仮名）	影の宿敵イ○＝バーニさん（仮名）