***お風呂の話***
これも十年くらい前のお話。。
真冬の冷たい空気が肌を刺す師走。
この日、忘年会だったro-s父が 夜遅く帰宅した。
カチャ、ガラガラ、ドターン。門を開ける音がする。無事家に帰ってきたようだ。
なんだかボソボソと話し声が聞こえた。どうやらかなりお酒が入っているらしく
ペットのコロとお話しているようだ。
「キャイン!」
コロが悲鳴をあげている。ぶたれたのだろうか?
まあ、いいやいつもの事だから放って置こう。
あっ、それよりも早く寝たふりしなくっちゃいつまで起きてるんだ!って怒られるかも。
私は とりあえず電気を消して布団に入った。
ガラガラガッシャン!どうやら自転車をドミノ倒ししたようだ。
近所迷惑になるからお願いだから早く入ってきてー。
そう、私は 心の中で叫んだ。
キー、バタン。やっと家の中に入ったようだ。良かった。これで近所迷惑も
外に寝てしまって凍死もないかな。
私は布団に入ったら眠くなってしまったので、そのまま眠りについた。
次の朝、あれだけ飲んでたのに、朝から元気よく?ペットのコロの散歩行ったro-s父。
どうやら、ro-s家は朝に強いらしい。仕事にも父はいつもと変わりなく行った。
その日の夜、夕飯も食べ終わって お風呂を沸かした。
「先に入っちゃいなさい」
ro-s母が、先にお風呂に入るよう私に言った。
「わかったー」
私はパジャマを用意して、お風呂に入った。
その日の湯ぶねはツ○ラの名湯?にごり湯の元が入れてあり 湯ぶねの底は見えなかった。
湯ぶねをかき混ぜると、何か布らしきものがあたった。
「ん?何だ?」
おおかたタオルでも湯船に落ちたのかな?と思い、ガシっとその布らしきものを
鷲づかみしてお湯から出してみた。
「ひいいいい。パンツだぁ!」
なんと男物のパンツが湯船の中に入っていたのである。私は鷲づかみしたパンツを放した。
「な、なんでパンツが入っているの???」
他にもまだ 入ってないかと思い湯船の中を手探りした。
その他に、靴下1足、オヤジシャツがにごり湯で底の見えない湯ぶねから発掘された。
「なんなのこれ!?!?!?なんで パンツや靴下がお風呂の湯ぶねに入ってるの?」
私は急いで着替えて、ro-s母とro-s父を問いただした。
「ああ、そういえば昨日 洗濯機と湯船間違えて洗濯物入れたような気がする……」
じゃあ、ひょっとして 使用済みパンツや靴下を湯船で 煮込んでしまったわけ?
ギャ−ギャ−私は騒ぎまくり、ro-s父を責めた。
「うるさい!そんな小さなことにぎゃーぎゃーわめくな!」
オコラレタ……v(☆_★)v