もしもドラえもんが臨床検査技師だったら……

タイトルのとおりのコーナーです(笑)
背景もドラえもんカラーよ♪


臨床化学編 呼吸機能検査編
血液検査編 心電図検査編
病理検査編 脳波検査編
微生物検査編 超音波検査編
一般検査編
寄生虫検査編



臨床化学編

のび太 「ドラえも〜ん、ジャイアンがいぢめるんだよぅ。何か道具だしてぇ〜」
ドラえもん

「よ〜し、のび太くん、任せて!
(ドラえもん風に)
じどうかがくぶんせききィ〜
のび太 「何それ……」
ドラえもん

「H社から出ている自動化学分析器だよ。コレステロールや中性脂肪、
GOT、GPTなど生化学項目を測る自動で測定してくれる器械だよ。
検体量が微量ですんで、従来より短時間で測定ができるんだ!」
のび太 「そ、それって何かの役にたつの……?」
ドラえもん

「たつとも! 試薬をセットしてスタートボタンを押せば勝手に数十項目を
検査してきてくれるんだ。当直にももってこいさ!」
のび太 「ドラえもん……君はいつから機械業者の営業に……?」
ドラえもん 「さあ! ジャイアンの血液を何も入っていないプレーンの採血管にとってくるんだ。早く!」
ラえもん、のび太に採血管と真空採血器を渡す。
話の都合上、ジャイアンの血液を採血することに成功する
のび太 「うわ〜ん、どらえも〜ん、採血に失敗してジャイアンにいっぱい殴られたよー」
ドラえもん


「泣くな、のび太くん。これからジャイアンをぎゃふんと言わせてやるから。
とりあえず次は……
えんしんぶんりきィ〜!
さあ、これでジャイアンの血液を遠心分離して」
のび太の部屋に遠心器の回る音が響く
ドラえもん 「むむ、乳びがすごいな。これは……」
ドラえもん、眉間に皺を寄せて血清を睨みながら自動化学分析器に血液を置く
のび太 「どらえも〜ん、ジャイアンの血液なんか測ってどうするのさ〜」
ドラえもん 「ふふふ、結果が楽しみさ」(聞いてないドラえもん)

15分後

ドラえもん

「結果が出た! これはっ! ジャイアン、中性脂肪にコレステロールが異常高値。
GOT、GPT、γGPTの肝臓転移酵素も異常高値だ。さてはジャイアン、小学生の
くせに飲酒しているな!」
のび太 「何言ってるかよくわかんないよー」
ドラえもん 「傾向と対策はできた。のび太くん、お菓子屋さんに行ってウイスキーボンボンを買ってくるんだ!」
のび太 「なんでなのー。ドラえもん?」
ドラえもん

「ジャイアンは高脂血症の上にアル中だ。ジャイアンへの貢物と称し、
高カロリーのチョコとアルコールのウイスキーで、更なる高値を導くんだ」
のび太 「やっぱりよく分からないよー」
わからないけど、のび太、ウイスキーボンボンを買ってジャイアンの元へ……
ジャイアン

「おー! ウイスキーボンボン。俺の好物だぜ! そういえばおとといはバレンタインデーだったな
(現在2/16)。心の友よ!ありがとう。愛してるぜ!」
のび太、ジャイアンの抱擁を受ける
のび太 「うぐぐぐぐ、これでいいのか? ドラえも〜ん!」

のび太とジャイアン、めでたく仲直り。
ドラえもんの4次元ポケット、何でも出てくる(笑)


心電図検査編

のび太 「うわあああ! 寝坊だぁ! どうして起こしてくれなかったんだよー!」
ドラえもん 「何度も起こしたけど、のび太君ぜんぜん起きないんだもの」
のび太
「今月でもう6回も遅刻してるんだよ。あともう一回遅刻したら、『僕は遅刻常習犯です』
のプラカードつけて校庭10週しなきゃならないんだよ」
ドラえもん 「仕方ないでしょ。自分で起きなかったんだから……それに6回って……今月始まってまだ7日なのに……。
のび太 「冷たいこと言わないで、遅刻しないような道具だしてよー!」
のび太。ドラえもんに泣きつく
ドラえもん
「仕方ないなぁ、もう……
自転車エルゴメーターぁ!
のび太 「おお、自転車だ! この頃ドラえもんってば変な道具ばかり出してたから、
また変なもの出さないか心配したよ! 自転車で学校まで行けばいいんだね!」
のび太、さっそく自転車にまたがる
ドラえもん
「この自転車はただの自転車じゃないんだよ。一緒に心電図も記録するんだ。
運動による負荷がどのくらい心臓にかかるか見るんだよ。さあ、こいで!」
のび太 「よぉ〜し、これで学校までひとっとびだ!」
何も分かっていないのび太、必死に自転車をこぐ。自転車が進んでいないことに気づく。
のび太 「この自転車……進まない!」
ドラえもん 「おっ、きれいな波形が出てるね。うんうん、そのまま」
のび太 「どうしてこの自転車こいでも動かないのぉ! 学校に遅刻しちゃうよー!」
ドラえもん 「あっ、心房性の不整脈! 精神的動揺かな? そのままそのまま……」
のび太 「うわ〜ん、遅刻しちゃうよー。この頃のドラえもんはやっぱり変だよー!」


次はのび太君にトレッドミルをやらせようと考えているドラえもんであった。





呼吸機能検査編

のび太 「ドラえも〜ん、ジャイアンがいぢめるんだよぅ」
ドラえもん 「どうしたんだい、のび太君。今日はどうやっていぢめられたの?」
のび太 「お前なんか、なよなよして頼りない奴だって言うんだ。うわーん」
ドラえもん 「うーん、確かにのび太君は運動音痴だし体力もないかも……」
のび太
「そんなこと言わないで、ジャイアンを見返してやりたいんだよー。
何か道具だしてぇ〜」
ドラえもん
「仕方ないなぁ、鍛えるっていうならこれがいいかな……
ピークフロぉーメータぁ〜!
のび太 「……何それ」
ドラえもん
「筒になっている部分を口でくわえて、一気に息を吹きかけるのさ。
肺の弾性能力と気管支の状況が反映されるんだ。さあ、のび太君、思いっきり吹いてみて!」
のび太 「ええっ、吹けばいいんだね……、ふっー!」
ドラえもん
「ピークフローが150(ml/min)しかない! のび太くんは肺気腫?
ジャイアンに勝つためには呼吸法から練習だ!」
のび太 「何で呼吸の練習なんかしなくちゃいけないのー。どらえも〜ん!」
ドラえもん
「由○かおるだって、あのプロポーションを保つには呼吸法が大事だって言っているんだ。
鼻から吸ってぇ〜口から吐いてぇ〜、複式呼吸だよ〜」
のび太 「はーふー。うわ〜ん、この頃のドラえもんはよくわからないよー!」

のび太、まだドラえもんが臨床検査技師になったことを気づかない……。