こんにちは……

 2000年9月29日。いつまで暑さは続くのだろうと思っていたが、9月も終わりになると、
さすがに風は冷たくなる。秋色の風が半袖から出た腕に当たると、震えるほどではないが
かすかな寒さを感じる。だというのに……。
「こんにちは、こんにちは。今日も暑いですね。こんにちは」
 仕事帰り、地元の駅の改札をでたねねに、後ろから話しかける奴がいた。
 振り向くと……。
 全く知らない、30代前半のリュックを背負った男がニタニタ笑いながら「こんにちは」
と言いつづけている。
(な、なんだ……?)
 とねねは思い、もちろんシカト。
 男はねねを追い越してゆき、駅の改札を出るまで、確かに前にいた。
 駅から徒歩7分のねね家、ちょうど半分くらい行った所で……、
「こんにちは、こんにちは」
 また後ろから声がした。さっきのあの男である。
(ゲッ、前を歩いていたはずなのに何で後ろにいるの? もしかしてつけられた?)
 ちょっと怖くなり、そばにあったコンビニ逃げ込む。
 男はコンビニの前を通りすぎ、とことこ歩いて行ったようだ。
 あと2、3分歩けば家につく。でも、家までつけられたら嫌だ。と思い、コンビニで時間をつぶした。
 しばらくして、恐る恐る外に出ると……、とりあえず男はいない。
(よし!)
 と心の中で気合を入れ、いざというときのために携帯を片手に家まで歩く。
(やった、着いた!)
 と思い、家の門を開けようと手をかけたとき、
「おかえりー」
 と後ろから男の声がした。
(ひぃ!)
 と思い振り向くと―――!
 仕事帰りのねね父が立っていた……。


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 ちなみに時間は夕方の六時半。話しかけられるくらい、たいしたことじゃないように思えるけど、
結構怖かったぞ。気持ちのいいものではない。世紀末だし、季節の変わり目だし、
変な奴が多いのかしら? このHPにいらしている方も、お若い方が多いと思うので、
変態には充分に気をつけてください。
 あーあ、カイルみたいな人が「こんにちは」って話しかけてくれるならいいのにー!(爆)
(ラムセスは変態なので嫌だ!・笑)