ねねの卵巣嚢腫摘出記
卵巣嚢腫。卵巣にできる良性の腫瘍です。
2008年8月4日に手術をしたのでレポートしまっす!
前兆? |
2007年7月〜12月 あれは確か今から1年前の7月中旬だったと思う。 日曜日に自宅で本を読んでいたら「なんか気持ち悪いな〜」 と思い布団を引いてねっころがった。まだ我慢できる状態だったので そのまま本を読んでいると \(▼○▼)/突然、腹に激痛! 「ぐおおおおお〜」のたうち回りながらトイレに行くが 何も出ない。トイレに来たはいいが痛みが強すぎてトイレから 一歩も動けない。運悪く旦那は出かけていて家には誰もいない。 「うおおおおお〜、妊娠してないのに陣痛か〜 私はマリア様か?(ちょっと違う) キリストが生まれる〜」 なんて冗談を言っている暇はもちろんなく、 尋常じゃない痛みだったので病院へ行こうと決心。 旦那に電話しても通じなかったので親に電話して 勤め先の救急外来へ連れて行ってもらうことに。 親に車を出してもらったんだけど、車に乗って数十分たつと 「あれ?」 痛みがピタリと止まってしまった。痛みはないけどせっかく途中まで きたから、そのまま救急外来にかかってみた。 先生に診てもらったけどその時には、痛みは全くゼロ。 痛みに波があって今は全く痛くない。と言ったら 「多分、腸のほうでしょう」って言われ抗生剤を出してもらった。 それから数ヶ月は大丈夫だったんだけど、11月と12月にも 1回づつ同じような腹痛が。1月には極端な便秘になってしまった。 腸だ!腸が腸悪い…いや、超悪いんだ。 これはもう検査してしっかり原因をはっきりさせなければ! と思い、腸の検査を予約しました。 私の想像としては「過敏性大腸症候群」なのかな〜と 思っていたので……(笑)。 |
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検査 (注腸、MRI、PET−CT) |
2008年2月〜5月 「腸のバリウム(注腸検査)とカメラどっちがいい?」 といわれ「カメラは硬そうでいやだなぁ〜」という安易な考えで 腸のバリウムのほうの検査を選んだ。 検査決めてからわかったんだけど、これってかなり被爆するのよね。 まあ、仕方ない。お腹をギュルギュルさせながら注腸の検査に耐えました。 2週間後に結果が出たんだけど、腸のほうにはまったく異常なし。 だけど『腹腔内で何か腸を押している物体がある』といわれ、 念のためMRIをとったほうがいいということになってしまいました。 この時点で、「これはきっと婦人科系だろーな」と感じたので、 MRIをとる前に婦人科にいった。そこでやっと卵巣が腫れている(5cm)と いうことがわかったのである。多分腸を押していたのは卵巣? 卵巣嚢腫の症状に便秘うあ下痢もあるから、腸の不調は卵巣から 来ていた可能性が高いみたい。 それで、MRIの結果なんだけど、これがまた……。 「悪性も疑われるのでPET−CTをとってください」 えええええ? w( ̄Д ̄;)w ご丁寧に放射線科の先生が結果を返してくれたのである。 どうやらMRIの画像の顔つきがあまりよくないらしい。 婦人科の先生は「良性っぽいんだけど放射線科の先生が PETとれっていうからとりましょー」 PET−CTの予約を入れました。PET−CTは診察を受けている病院 にはないので、四谷メディカルキューブというセレブなクリニックで とってきました。偶然、友人がこちらにかかっていたのでちょっと親近感♪ 結局、PET−CTは陰性で(陰性という表現は正しいのか?) 卵巣の嚢腫は良性の可能性のほうが高いってことになった。 よかった。 腹腔鏡手術という手術が可能なので、このとき手術の予約を入れてもらった とっても混んでいる手術なので、まともに順番を待つと1年半後とかに なっちゃうんだけど、ちょうど3ヵ月後にキャンセルが入っていたので 8月4日に手術の予定を入れてもらいました。 |
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手術まで |
2008年5月〜7月 手術をするにあたって、生理を止めなければならない。 GnRHアゴニストという薬を1ヶ月に1回、それを3ヶ月打つことに。 これがおへその下あたりに注射するのよ〜。痛いのよ〜。 生理を止めてしまうので副作用?として更年期のような症状が出るのだ。 1回目の注射では全然でなかったんだけど、2回目、3回目から 出た出た更年期。イライラしたりはしないんだけど いつもより暑い! 夏が暑い! 私はあまり新陳代謝がよくないので あんまり汗かかないんです。冷え性なんです。 駄菓子菓子、今年の夏は汗かいた! (逆によかったのでは?) ちなみに手術は勤務先でやります。 術前検査もやったんだけど、同僚に検査してもらった。 手術の書類で家族構成を書く欄があったんだけど、 そこに「家族の中で一番信頼している人は誰ですか?」 という問があった。ちょうど旦那といっしょにこの問を見てしまったので そりゃーもう、「夫」と書くしかないよな〜。 ここで父と書いたら私はファザコン?(笑)。 ペットのコロンちゃんと書いたらそれはバカ?(笑)。 |
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入院1日目 |
8月3日(日) 入院は4泊5日。手術の前日に入院しました。 10時半に入院の手続きをし、差額ベッド代なしの4人部屋に入った。 看護師さんが入院の説明をしてくれた以外、今日は特にやることなし。 暇つぶしに持ってきた犬夜叉を読みまくる。昼間っから ねっころがって漫画が読めるなんて幸せだねぇ〜と 小さな幸福を味わっているとあっというまにもう夕方。 夕食が出たんだけど、夕食後に浣腸する予定なんだよね。 だから今食べたものは全部、数時間後には出しちゃうんだよね。 そう思うと食欲もなくなりました。 夜8時に看護師さんが浣腸しにきてくれたんだけど、 この浣腸がでかいの! イチジク浣腸を想像していたんだけど、 イチジクではありません。レモン大です。浣腸したあと5分待ってから トイレに行ってくださいっていわれたんだけど、と〜んでもございません。 我慢できなくて即効トイレにいってしまいました。ゲリゲリです。 |
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入院2日目 |
8月4日(月) 図太いのか、枕も変わり翌日手術なのにぐっすり眠れました。 普通はあまりよく眠れないらしい(笑)。 朝から食事抜きで昨日の夜と同じレモン浣腸。これはきつい。 手術は2件目で昼ぐらいから開始の予定。手術には 家族の立会いが必要なので旦那にきてもらった。 12時くらいに手術室から連絡があって車椅子で手術室までGO。 車椅子を押すことはあっても乗ったのは初めて。初車椅子です。 手術室まで行くと手術担当の看護師さんがいた。 今度は手術担当の看護師さんに車椅子を押してもらって、 私が手術する部屋へ入りました。 「あれ、まだ準備ができていませんね」 入った手術室はまだ片付けをしている状態。手術台も上も 整っていませんでした。 「まだ準備ができてないから一回出ましょう」 一回手術室から出る。ここでしばらくの沈黙。 「あ、間違えちゃった。こっちだ」 今入った手術室の隣の隣の部屋に案内された。 どうやら看護師さん、手術室を間違えたようである。 すげ〜、こえ〜。こんなネタになるようなことがあっていいの!? そう思ったけど、まあ、でも医療なんてそんなもんです(笑)。 手術台には自分でよじ登る。心電図をつけて、血中酸素濃度を 測定するために指にサチレーションを装着。 仰向けになっていると手術室の先生から突然質問。 「検査部の人なんでしょ。ねえねえ、凝固の検査って何分くらいで出るの?」 「え〜と検査室に届いてから30分あれば余裕だと思います」 「え! いつも30分で出てないよ」 「あー届いてからなんで、届くまでに時間がかかってるんですかね〜」 どうやら手術室の先生は凝固検査の結果が遅いことが不満な様子。 いやぁ〜そんなことこれから手術する私に言われてもねぇ〜。 ポリポリ(^^ゞ。 「体重何キロ?」 と聞かれたので、サバ読んだ体重を告げようと思ったのですが、 どうも麻酔の量を決めるための質問だったので、仕方なく? 昨日測った正確な数値を伝える。 「じゃあ、これから麻酔しますからね〜。眠くなりますよ」 酸素マスクから甘気持ち悪い(こんな表現があるのか?)空気が ふわ〜っと…… うおおおお! 麻酔キター ━━(゚∀゚)━━!! 手術直前、ねねの頭は2ちゃんねる(笑)。 だんだん意識がぼんやりしてくるのがわかりました。 で、私的にはもう次の瞬間手術は終わっているんです。 実際には3時間ほどたっているですけどね。 手術室で起こされて、それと同時に呼吸器を外したんですけれど 看護師さん(かな?)が酸素マスクをつけるのを忘れていたらしく、 「なんで酸素マスクつけないんだ! サチレーションに頼らずに 患者の唇の色を見て! サチレーションがなかった時代は云々……」 お説教が頭上から聞こえました。 手術後の痛みはちょっとチクチクするかな〜というくらいで 殆どありません。まだ麻酔がきいていたせいもあって病室に戻っても すぐに寝ちゃいました。 寝たはいいんだけどさ、夜になるとやっぱり傷がチクチク痛いのが 気になる。あと血栓予防のために弾性ストッキングというのをはいて 数分おきに足をギューギューするマッサージする機械を 一晩中つけてるんだけど、気になって眠れな〜い! さらに手術中呼吸器を入れていたため喉もイガイガして眠れな〜い! その他にもお腹からチューブ1本、下半身からは尿のカテーテルが1本 繋がっているので思うように動けない。 寝返りはうてるけどベッドから動けないのが辛かった! 夜中に10回くらい目が覚めて地獄でした。 |
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入院3日目
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8月5日(火) やっと朝。 状況は変わらないんだけど、明るくなってきたことでちょっと安心する。 ベッドを起こして寄りかかった状態でいいから起き上がったほうがいいと 看護師さんに言われベッドを起こすと…… 気持ち悪い ( ̄Д ̄;; 起き上がると血圧が下がるので気持ち悪くなるそうだ。 吐き気もするけどお腹の中に何も入っていないから吐くものなくって 更につらい。朝食も出たけどやっぱり吐いた。 10時くらいに先生が来て、お腹に入っていたドレーンを抜いてもらった。 11時から歩行訓練。トイレまで行けたら尿のカテーテルが抜ける。 気持ち悪かったけど尿のカテーテルは抜きたかったので がんばってトイレまで歩きました。手術後は癒着防止のため どんどん動いたほうがいいと看護師さんに言われましたが そんなに簡単に動けません! 気持ち悪さが残っていたのでシャワーを浴びに行ったのと トイレ以外はベッドにいました。 ベッドにいても昨日のように漫画を読むわけにもいかず (理由:気持ち悪くなるから)ウォークマンで音楽を聴くか テレビを見て過ごしていました。 熱も38度くらいまで出たので、ねねねるの世界です。 |
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入院4日目 手術の結果 |
8月6日(水) 翌日はきれいさっぱり吐き気もなくなり熱も下がってかなり元気に! 食欲もかなり出てきて朝昼晩と三食しっかり食べることはできました。 約二日食べていなかったので、1、2キロ体重減ってるかな〜と思い、 病棟の体重計に乗ってみると…… 「え?( ̄◇ ̄;) 5キロも減っている!」 そんなバカな、いくら二日食べていなかったとはいえ、手術したとは いえ5キロも減るか? 体重計をリセットしてもう一回はかってみると 1キロ減。 そうだよね。5キロも減っているようには思えないもん。 どうも体重計のエラーだったようだ。 担当の先生からA4の紙にまとめて手術の説明がありました。 手術前は左の卵巣嚢腫のほうが大きいと聞いていたんですけれど あけてみたら右のが数倍大きいことがわかりました。左は古い血の塊である チョコレート嚢腫で、右は白子のような物体。この白子は珍しいらしく 検査の結果をみないと何か分からない代物だそうです。 |
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入院5日目 | 8月7日(木) さて、もう今日は退院の日。 手術後に比べたらかなり元気になたっとはいえ歩くスピードは亀仙人。 背中を丸めてゆっくりと小刻みにしか歩けません。 階段の上り下りはゆっくりなら大丈夫。しかし咳をすると傷がやはり痛みます。 お昼を食べてから午後退院。父に車で迎えに来てもらいました。 ここでねねの入院生活で持っていって良かった物といらなかった物を 表にしてまとめたいと思います。
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退院後 | 退院後翌日。徒歩五分のところにあるスーパーへ歩いて買い物に 行ったんだが……腹が痛くなってスーパーに着いた途端座り込んでしまった。 やはり退院翌日に外へ出るのは少々無謀だった。 外に出ても大丈夫になったのはやっぱり手術後1週間たった頃(退院後3日目) ですね。この頃になると咳をしてもお腹に響かないし普通の人と同じ速さで 歩けます。ただし手術後のせいか疲れやすいような気がするので あまり遠くには外出しませんでした(定期の範囲内で行動)。 仕事復帰は手術後2週間目の予定です。このままずっと休みたい気持ちも あるのですが、そんなことをしたら居場所がなくなってしまうので しぶしぶ仕事行きます(笑)。 手術当日と翌日はベッドから動けず辛かったけど、 傷の小さい腹腔経手術だったため回復はやっぱり早いと思います。 個人差があると思いますので、もし卵巣嚢腫のの検索でこのページにいらした方は、 参考程度に見てくださいまね。 最後に退院後の回復について私の術後日数をまとめたいと思います。
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最後に、その後のフォローについて。
1、2年は手術をした病院で経過観察してくれると思いますが、
何年もたつと婦人科検診扱いになってしまって保険が効かなくなる場合もあると思います。
私の手術した病院は、実費になると言われたので(実費200%の病院のため、実費は無理!)
婦人科検診だけ別に受けています。卵巣嚢腫をやっていると経腟エコーも必要に
なってくるので、細胞診+経腟エコーやっている病院を探すごとが、なかなか難しい。
そんなわけで私は、こちらから毎年予約しています。
都道府県を選択して、絞り込みWordで「経腟エコー」で検索すると、病院が出てきます。
聖路加国際病院のサテライトクリニック、帝京大学医学部附属新宿クリニックに行ったことがあります。
ネットで予約できるし、日にちも選べて便利です。pontaポイントも貯まるしね!
それでは、皆さまの健康を祈っています(^-^)