キャサリンねねとダニエルまむの


5〜6日目
ホーチミン自由行動〜帰国


ホーチミン自由行動
 最終日はホーチミンの自由行動でした。宿泊したホテルは市街から離れたホテルだったので、
タクシーをひろわなければなりません。シクロ、タクシーのトラブルは一番多いと聞いていたので、
ホテルの人にタクシーを読んでもらうことにしました。
「○○まで行きたい」と言ったら最初に値段交渉をしてくれました。
「3ドルまたはベトナムドンで45000」と言われたのですが、ヒアリングができなくて紙に書いて
もらいました。後から考えると、この紙に書いたことがすごくよかったんです。相場の値段だったので、
タクシーに乗って、遠回りされることもなく無事に目的地まで着きました。
 ホーチミンの町は、バイクが絶え間なく駆け抜ける横断歩道のついていない道路が殆どで、
ビクビク道路を横切りながらショッピングしました。
予めチェックしていた雑貨店や洋服屋さんを午前中まわりました。
日本人はとってもいい金づるなのか、どこのお店に入っても日本語が怖いくらい通じて、
言語に困ることはありません。それはいいけど、2日目のホイアンのお店は激安だったと
更に認識しました。洋服なんて、日本でも似たような値段で売ってないかなぁ〜と思うものも
いくつかあったし、どうしてもホイアンと比べてしまったので既に購買意欲が落ちてしまったんです。
でも、今思えば、簡単にいける場所じゃないんだからもっと買っておけばよかった!
ちょっと後悔したりしています。


本屋さん……
 ショッピングをしていると、本屋さんを見つけました。ベトナム語の天河があるかもしれない!
そう思い入ってみました。結構大きめの本屋さんで、文房具やおもちゃなども置いてありました。
2日目のダナンでも本屋さんには連れて行ってもらったんだけど、小説や参考書は置いてあるけど
コミックスなどのマンガは殆どない! それでもなんとか探し出して
コミックスコーナーを見つけました。最初に目についたのが、手塚治虫の『三つ目がとおる』。
後ろを振り返ると『ドラえもん』が全巻揃っていました(すべて海賊版だと思う)。
「やっぱりあるじゃないのよ〜! 日本のマンガ!」
 やっと見つけて嬉しくて、異国の本屋できゃーきゃー騒ぐ変な日本人。
まんがを立ち読みしていたベトナムのヲタク少年がジロジロ見ていました。
 三つ目がとおるからふと視線をずらすと、見たことのあるコテコテの少女まんがが
目に飛び込んできました。
「ああ! 王家の紋章だっー!」
 なんとベトナムに、キャロルとメンフィスがいたんです。これは記念に買わなくては!
印刷のきれいな表紙選んでを何冊か購入することにしました。おいてあったコミックスは、
日本の単行本より薄くって、王家の紋章は68巻とかいうすごい数字まで巻数が
いっていました……(笑)。他にもあだち充の『虹色とうがらし』なんかも全巻揃っていました。
このお話って、江戸時代の話だったとおもうんだけど……ベトナム人のマンガのチョイスって
一体どういう感覚なんだろう……ちょっと頭を悩ませましたが、本屋さんかなり楽しめました。
残念ながら天河はなかったけど、王家の紋章が受けるなら、きっと天河もベトナムの少女たちに
受け入れられるはず! 次に言ったときにはベトナム語喋るカイルがいること祈ってます♪

お昼
お昼はガイドブックにもよく載っている
サイゴン河を見渡しながら
フランス料理を食べられるレストランに
行きました。ランドマークビル15階にある
「ル・カプリス」というお店です。
お値段は9ドルです。9ドルでフランス料理が
食べられるとあっては、日本人にとっては
安い。お店に入ったとき2組ほど先客が
いたのですが、同じ言語喋ってしました。
客はすべて日本人だったんです(笑)。
おいしいし、お店もきれいでオシャレだし
ホーチミンに行ったら一度は行ってみるのも
いいと思います。

写真はレストランから見えるサイゴン河。
篠原先生へ。ベトナムもとってもいいですよ〜
今度は、

天はサイゴン河のほとり
なんてどうでしょう?(笑)


タクシートラブル
 お腹いっぱい、お買い物いっぱいで、まだ二時ぐらいだったと思うのですが、
ホテルに帰ってゆっくり休もうということになりました。行きが大丈夫だったから、帰りもきっと
大丈夫よね。でも、ちょっと怖かったから、通り沿いに止まっているタクシーではなく、
外国人観光客がよく泊まる大きめのホテルに入って、行きと同じくホテルのドアマンにタクシーを
呼んでもらったいました。「○○ホテルまで」と言うと、タクシーの運ちゃんは頷いて
メーターを動かしました。メーターを動かさないで、とんでもない金額を請求するって
パターンもあるって聞いたからとりあえずは安心。でも、2、3分乗っていったところで
ちょっと気づいたことがあるんです。

まむ「ねえ、なんか遠回りされてない。ほら、地図だとこの通れば近道なのに
   こっちの道通ってるよ……」
ねね「ほんとだ……」

ねね、運転手の肩をたたく。

ねね「What's this street name?」
運転手「○×◎△◆?」


 なんと運転手、英語がわからないふりをしやがる!
仕方がないので地図を見せて、今どこの通りを通っているんだと無理やり聞き出しました。
そうしたら、遠まわりはやめたみたいなんだけど、今度は急にラジオらしき音楽を
かけたんです。(話しかけるなってことなのかな〜ヤバイかなぁ〜)
そう思っているうちに、ホテルが見えてきました。(よかったなんとか辿り着いたかも)
ホッと安心して、メーターをみると『33』という表示になっていました。
330000ドン(約250円)です。お金を用意しようとすると……
「33ドル」
と運転手が言うんです!33ドル(約4000円)と33000ドンじゃ大きな違い。
「No! それはベトナムドン!」
「No! USdollar!」
「いいや、絶対ドンのはず!」
ああ、やられた……やっぱりタクシートラブルって多いのね(T_T)。
そう思いつつも負けずに40000ドンを出して
「これで足りるはず!」
運転手に差し出しましたが、運転手はドルだと言い張り受け取ろうとしません。

うむむむむむ、どうしよう。困った。言葉も通じないしかと言って33ドル払うのは
嫌だし、なんとかしなければ。ねね&まむ、しばらくの間考えます。

「morning ノボテルホテル(宿泊ホテル)からレックスホテル(市街のホテル)
まで3ドル。3ドルなら払ってやる!」
タクシーの運ちゃんを睨みつけて、怒り爆発で言いました。
morning以外全部日本語ってところが今考えてもすごいと思います(笑)。
「OK!」
「え?(゜▽゜#)」
33ドルだと言い張っていたのに、運ちゃんニッコリ笑って何故か3ドルで納得してしまいました。
十分の一以下の値段なのですが……。
とにかく、行きと同じ金額ならいいやと思い、
「ふざけんな!」
と3ドルと一緒に怒声をあげてタクシーを降りました。
最後は運転手、「ボッテごめんね」みたいな笑いをこぼしていましたが……。
 まあ、それほどたちの悪い運転手というわけでなかったので、まだよかったのですが、
本当にたちの悪い、引き下がらない運転手だったら、33ドル払ってしまうのも
仕方ないかなと思いました。33ドルで身の危険をまぬがれるならね……。
本当は2ドルでいい値段で、1ドルボラレテしまったわけだけど、
ちょっと怖かったです〜。やっぱり観光客ってお金もっているように思われるから、
狙われるのね〜ボラレるのね〜。ガイドブックに書いてあったタクシートラブルは
本当だったのね〜。でも、まだましなほうでよかった。でも、気の弱い人だったら33ドル払って
しまったと思います。
 後でガイドに話したら
「そういうときは、ホテルの人に助けてもらって下さい」
「大丈夫です。自分たちでなんとかしました」
「……」
ガイドの顔には「やっぱり」と書いてあるようでした(笑)。
 タクシーに乗るときは、紙に書いて必ず料金交渉すること。旅行も最終日になると
慣れてきて気が抜けてしまいがちだけど、私達のように
かよわい日本人
狙われるのだと思いました。バキッ!!( -_-)=○()゜O゜)アウッ!



アオザイオーダー

ホテルに帰って一息ついていると、電話がなりました。
受話器の向こうの相手は、昨日アオザイをオーダーした
お店の女の子。これから届けに来てくれるという電話でした。











紫の薔薇柄のアオザイを
オーダーしました。
何箇所もメジャーでサイズ
を計ってもらって、ねねに
あうように作ってもらった
ものです。
カサもかぶって→
ハイ、チーズ♪
(思いっきり自宅だけど・笑)

まむはアオザイを2着。
私はオーダーでワンピース
を作りました。
ぶっとい足もすっぽり隠れて
イイ感じ?(笑)
←ワンピースの
襟部分の拡大

携帯で撮った→
アオザイとワンピの
写真


アオザイ屋さんの日本語がほぼできるハタチくらいの女の子が
届けに来てくれました。「着てみて、写真撮って」と言われたので、
着せてもらいバシバシ写真撮っていました。
ちょうど、トランクの中身を整理していたところにきたので、昨日
本屋さんで買ったマンガがねねの視界に入りました。ドラえもんなら知っている
だろうと思い、本を見せて「これは日本のまんがなんだよ」
と女の子に教えると「あ、ドラえもん。知ってる」と軽く頷きました。
数冊重ねて持っていたので、何気なく次のコミックスを出すと、
「きゃああああああ!」
アオザイ屋のおねーちゃんは急に叫びだしました。
「○▼×◆…
これすきーすきーすきー!
昨日買った王家の紋章を指差して叫ぶんです。
「えっ! 知ってるの!」
「知ってる。知ってる。全部持ってる」
「えええっ!」
パラパラコミックスをめくるとヒッタイト皇子のイズミルがいました。
「きゃー! イルミル、イルミル! 好き好き好きー!」
かなり熱狂的なイズミル皇子ファンのようでした(笑)。
さすがはジャパニーズコミック。海を越え、国境を越え、
世界の少年少女の心をトルコ……いえ虜にする!
改めて日本のまんがってすごいんだなぁと実感しました。
「これ、ベトナム語。わかるの?」
少し落ち着いたところで、アオザイ屋のおねーちゃんが言いました。
王家の紋章が日本のまんがだと知らなかったようで、
どうしてベトナム語のわからない日本人が読めるのだろうかと
不思議に思ったようです。
「この作家……writerはJapaneseなのよ」
「???え???」
 きょとんとしておりました。
王家の紋章のおかげで、意外な交流がもてました。次にベトナムに
来るときは、ブックオフで王家の紋章買って、アオザイ屋のおねーちゃん
にあげるものいいかなぁと思います♪これが天河だったら
もっと嬉しかったんだけど、日本の作品が海外でも受け入れられるって
いいですよね〜♪海賊版だけどさ(爆)。





イラスト;さおり



おみやげ一覧

土産物一覧です。
気づいてみると、自分のものばかり
買っていて、人の分はあまりなかった……。

以下はだいたいの値段です。
Tシャツ 3〜4ドル
アオザイ(オーダーシルク) 55ドル
ワンピ(オーダー、シルク) 45ドル
まんが 1冊30〜40円

その他の値段は、土産をあげた友人たち
が見ている可能性があるので書けません
(笑)。まあ、とにかく安かった。
もう少し買ってくればよかった。
こちらのサンダルは
左のグレーのサンダルが
ホーチミンで11ドル。
右の茶色のサンダルが
ホイアンで3.5ドル。
次に行ったときは
ホイアンでサンダル買い溜め
したてやる……。



ホーチミン〜成田へ


ホテルの前で、ガイドさんと
 ホテルのロビーにガイドさんと9時に待ち合わせ
して空港に向かいました。
 ツアー中、私はずっと「傘がほしー」と叫んで
いたので、「それなら帰りにプレゼントします」と
ガイドさんが約束してくれて、本当に傘そのまま
プレゼントしてくれたんです。
「ありがとー」といいつつも、もはやトランクの中身
もしっかり整理してしまったし、それにこの傘、
結構かさばるのでトランクになんか入らない!
当然、傘そのまま持って日本に帰ることになります。
他にも、お土産ということで私達二人にコーヒーの
セットをくれました。ありがとう!ガイドさん!
 ホテルから空港まで車で向かいました。すると、もう計ったかのように(実際計ってたんだと
思うけど)、ガイドさんの携帯電話が鳴りました。
「まむさん、電話にでてください」
 ガイドさんがまむに電話を渡します。
「へ?あたし? ……もしもし。ああ、はい、はい。あーはい。はぁ……
ねねにかわります!」
「え?何誰からよ?」
電話を受け取り、耳にあてるとそこからは、ガイドのおホモだち(笑)Rさんの
声が聞こえてきました。
「あー、ねねさんですか。今日、帰るんですねー。お二人の住所、電話番号、
携帯の番号、E.mail。あったら○○さん(ガイド)に教えておいて下さいね。
日本の独身の女の子によろしく」
「……」

やはりR、日本大陸しか見えていない!(笑)


 適当に返事をして、ガイドさんに電話を返してしまいました。
もちろん、電話もメールのアドレスも教えませんし、これ以上のアピールは
帰国後もありませんでした。何もなかったから笑って済ませる?(爆)

 空港に着き、ガイドさんと別れました。手荷物をX線チェックに入れたのですが、
手にもっていた傘も一緒に押し込みました。
「これは別に通さなくてもいいよ」
と笑いながら傘を手渡しされました(多分ベトナム語で)。
「テロで飛行機が打ち落とされませんように」
戦争真っ只中に旅行に出かけてしまったので、結構本気で祈っていたりしました。
だってー、旅行中テレビはずっと戦争のことしかやってないし、本当に怖くなったんだもの〜(-_-メ)
 深夜11時半に離陸。窓際の席だったので、ホーチミンの町並みが
よく見えました。昼間のフライトと違って、ホーチミンの町が無数のオレンジ色のあかりに
輝いていて、町全体がオレンジ色に発光しているようですっごくキレイ!
「すっごいキレイだよ〜」
と叫びながら光が小さくなるまでずっとホーチミンの町を見ていました。
オレンジ色の発光は消えたところで、今度は空を見ると、天の川が天蓋を覆うように
横断していて、都市部育ちの冬のオリオン座くらいしか見たことのない私にとって
言葉を失うくらいの美しい星空でした。星もすごく近くあって、窓を開けると
手が届きそうなくらい。プラネタリウムのような空でした。
「キムタク〜空の上は太陽も近いけど、お星様も近いわよ〜(GOOD LUCK参照)」
まむと話していました。
 機内食が1回出て早朝6時半頃(日本時間)
に成田到着。飛行機を降りて税関を通って
とりあえずホッ( -。-) =3
無事に日本に到着して安心しました。
大きなトラブルも事故もなく、無事に帰国
できたのでよかったと思っています。
そして何より楽しかったし!
 傘は→のように風呂敷に包んでもって
かえりました。さすがにかぶっては
帰らなくてよ(笑)。



おわりに



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