***20号続き***


 「医者だ!早く医者を!!!」
ルサファは必死の思いでそう叫んだ。陛下とユーリ様の御子を流産などさせてはならぬ。
船がビブロス港につくと ルサファは医者を探した。
「誰か医者はいないのか?妹が流産しそうなんだ。頼む誰か医者を。」
ルサファはそう叫んだが 港には 医学の心得のあるものは見つからなかった。

 一方 オロンテスの戦いに勝利したラムセス。彼ものんびりするために
このビブロス港に来ていた。
「隊長、なんだか港のほうで急病人がいるそうです。なんでも流産しそうとか・・・。」
「何?急病人?!俺は医師国家試験を持っているんだ。
急病人と聞いて これを放っておいたらヒポクラテスの教えに反する。
すぐにその急病人とやらのもとに向かうぞ、」
(知らなかった ラムセスは医者だったのか。)
ラムセスは 医者としての義務で 港に向かった。
「兄さん 医者が見つかったぜ。エジプト人だが医学の心得があるそうだ。」
「それは助かった。お願いだどうか 妹とおなかの赤ちゃんを助けてくれ!」
ルサファはそう言い 医者だという人物の方を向いた。
「ら、ら、ら、ラムセス!!!!」
「お前らは ユーリにルサファじゃないか!なんでビブロス港に・・・。
それはいい、ユーリの具合が悪そうだ。医者として俺が見てやる。」
ユーリはお腹が痛くてかすかな意識しかなかった。うっすら目をあけると目の前には
ラムセスの顔が・・・。ビックリして目が冴えた。
「な、なんであんたがいるのよ。」
「安心しろ。ユーリ 俺は医者だ。お前を診てやるからな。」
「いやよ。絶対イヤ。あんたに診られるくらいなら自力で直してやる〜〜〜。
あれ?本当に痛くなくなちゃった。あら、胎動が・・・赤ちゃんがお腹を蹴飛ばしたわ。」
さすがはラムセス!ユーリに話しかけただけで 治してしまった。古代の魔法医学か?
それともユーリの自然治癒力か?とにかく 流産しなくてめでたしめでたしとさせて頂きます。

 

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ラムセスがビブロス港に着くのが早いとか そういうくだらない事は言わないように。
なにせパロディですから・・・。(笑)
それにしても 今回は マリちゃんがぁ〜、ユーリがぁ〜、カイルがぁ〜
なんかいいこと 全然ないじゃないかー!!!(T_T)(T_T)(T_T)(T_T)(T_T)
お願い ラムセスの魔法医学でもいいから赤ちゃん助かって欲しいな。
無理かなぁ。それと リュイはどうしたのかしら???