***7号続き***



 条約締結。ラムセス見納め。カイルユーリラブラブ。ウルヒセクシー。
今回の少コミを簡潔に言うとこの4つになりますね。
 さぁ〜てどの項目で続きパロを書こうかなぁ……。
 ――フフフ。やっぱり! ウルヒセクシーでしょ!

<続きパロその1>

 ハットゥサに戻ったカイルとユーリ&その他。
 留守を守っていたイルにシャラにアレキサンドラは得意が顔でカイルやユーリたちを迎えた。
 イルの言った「見せたいもの」とは……。
 表向き上、赤い河に身を投げ死んだとされているウルヒであった。
そのウルヒが胸をあらわに、太ももをあらわに、両手両足は勿論のこと、
体じゅうをロープで縛られ、美しき金髪を乱して薄暗い部屋に捕らわれていた。
「ウルヒではないか!」
 カイルは、ナキア皇太后の片腕である隻眼の男を目の前にして声を大きくした。
「ウルヒを捕まえたなんてすごいわー。イル=バーニ! すごい!」
 ナキア皇太后失脚の重要人物を捕らえたことに、ハットゥサに帰った早々驚かされた。
「エジプトとの戦闘のお手伝いはできませんでしたが、
私にとって出きることを留守中試みました。これがその結果です。
もちろん、ユーリ様の持って帰ってきたタブレットも無事でございます」
 イルは皇帝陛下夫妻にむかって深々とお辞儀をする。
「本当にすごいわ! イル=バーニ! これでナキア皇太后を失脚させる
第1歩になるわね!」
 ユーリはカイルに相槌を求める。
「元老院会議でナキア皇太后の悪行を吐かせましょう!」
 そう言いながらイルはウルヒに近づいた。
 ウルヒは近づいてきたイルをアイスブルーの悲しげな瞳でじっと見つめている。
「ひどいです。イル=バーニさま……」
 哀願の瞳でウルヒは呟く。
「は?」
「嫁入り前の私をこんなにいたぶって……、その上裏切るなんてひどいです!
服を破り、縄でしばり、ムチで痛めつけ、そしてそしてあんなひどいこと……!
私は王宮書記官であるイル=バーニ様に辱めを受けました!」
 カイルやユーリをはじめ、側近達の視線はイルに集まり、沈黙が空間を支配した。
「なななななな、何を言っているのだウルヒ! 私は何もそんな……」 
 イルは慌てて否定する。
「それならこの姿をどう説明するのです! イル=バーニ様はサドです。
縛りつけていたぶることが大好きな、真面目な仮面をかぶったサドなのです!」
 沈黙の次はざわめきが空間を支配した。
「えー、イル=バーニさまがサドだんて……」
「うそぉ! そういう趣味がおありなのね」
「きゃああああ、イル=バーニさまとウルヒってそういう関係だったのね!」
 みんな勝手な事を言い出した。カイルもユーリも突然のことに驚愕した。
「カイルさま。嘘です。ウルヒは真実を申しておりません!」
 イルはカイルに信じてもらおうと必死であった。
 ――次の瞬間、バーンを正面のドアが大きく開いた。
 ドアの中央に立っていたのはナキア皇太后。
「ウ、ウルヒが。ワタクシのウルヒがイル=バーニのものになってしまっと言うのか……」
 久々ご登場のナキアはワナワナと震えていた。
「ナキアさま……」
 すきとおったアイスブルーの瞳は悲しげにナキアを見つめる。
「人のものになったウルヒなどもういらないわい! カイル陛下、
よくもあなたの側近がワタクシのものを横取りしましたわね!
賠償金として、未来永劫タワナアンアの座を要求します!」
 ナキアはカイルを指差し、ヒステリックな声を響かせた。
 なんと、ナキアを失脚させるために捕らえたウルヒが逆効果に……。
 ユーリのタワナアンナの道はまだ遠い。
 ……しかしイルとウルヒはよい夫婦となったそうな(爆)。

<続きパロその2>

「ラムセス! 元気でね!」
 ユーリの声を背中にラムセスは戦場をあとにした。
 嗚呼! 最後の最後まであなたはなんてカッコイイの!!!!!
 これは当ページ管理者の感想である。
 ビブロスの宮殿を後にしたラムセスの後ろから一つの怪しい影が
追いかけていた。感のいいラムセスはすぐに怪しい人影に気づく。
「誰だ!」
 電柱……じゃなかった。石柱の影から見なれぬ服装をした女が顔を出す。
「はじめまして! ねねと申しますっ!」
 バタバタと下品な足音をたてて、ねねが近づいてきた。
「なんだお前は……?」
「ラムセスさん! ユーリさんのこと諦めたんでしょ! じゃあさ!
私を側に置いてください!」
 ねねはオッドアイを見つめにこやかに言う。
「お前のような不器量な女、側になど置けん!」
 ラムセスはそっぽを向く。
「ええー、いいじゃん! ユーリと同じ黒い髪黒い瞳だよ! ほら!」
 ねねはアッカンベーをして黒い瞳をラムセスに見せる。
「うわー! 寄るな! 怪しい女め!」
「お願い! 后にしてとは言わないから側に置いてー!」
 ねねはラムセスの足にしがみつく。
「お前の特技は何だ?」
「特技ですか? パロをハイスピードで量産することです。それと肺活量検査も得意です!」
 声を大きくしてねねは得意げに言う。
「何の役にもたたない特技だな。お前のような奴は側になど置けん!」
 ラムセスはそっぽを向く。
「そんなこといわないでー。将軍さまー。お代官さまー」
 ねねはラムセスの足にすっぽんのようにはりついて離れようとしない。
「うわっ! ひっつくなよ。わかったよ。じゃあ、これから魔法をお前にかけるから、
仮りの姿で俺の側に置くって形でもいいか?」
「うん。ラムセスの側にいられるならなんでもいいよ!」
「よし! 魔法をかけるぞチンカラホイ!」
 ――ドロン!
 ねねは一枚の布に化けた。その布を拾いラムセスは頭に巻く。
「仕方ない。俺の頭巾として側に置いてやろう。頭巾の名前は……、
ねねの複数形で『ネネス』でいいな!」
(注;正式名称はネメスらしい)
 ラムセスはねねを頭にかぶってビブロスを後にした。
 ――嗚呼、し・あ・わ・せ♪(BYねね)

 以上、エジプト頭巾におけるネネスの名前の由来である(爆)

♪おわり



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あああああああ、ラームーセース―がぁ〜。カムバーック!(T_T)
でも、ユーリの「ラムセス! 元気でね!」っていうコマいいですよね。
台詞もユーリも表情も。ユーリの気持ちが紙面から伝わっていると思います。
ムリシリ2世の孫とは「ナプテラさん」のことね、きっと。歴史上では。
ラムセス2世の晩年、すごく大事にした后だそうですね。