***19号続き***


 再会を確かめ合ったカイルとユーリ。ユーリはカイルの腕の中に包まれてゆく……。
カッシュ、ルサファ、キックリを始めとする側近達は、そんな2人を邪魔しないように、
そっとしておいてあげた。
「おい、カッシュ。陛下とユーリ様はいつになったら、ご寝所から出てくるかなぁ」
 ユーリを想う気持ちがまだ捨てきらないルサファが言った。
「そうだなぁ、久しぶりだからなぁ。初めてユーリ様が側室になったときは、
4日だったから……」
 カッシュはそう言いながら、父親になる予定のキックリのほうを向いた。
「キックリ! お前だったら久しぶりの再会で、リュイとどのくらい部屋にこもっていたい?」
「私ですか? 私はですねぇ。子供もできたことですし……、
おっと! 何を言わせるんですか! そんな何日も部屋にこもっていられるわけがないでしょう!
陛下の身の回りのお世話もしなければならないですし、こもりませんよっ!」
 キックリは顔を真っ赤にして言う。
「そうだよな。寝所に何日もこもっていて、文句が言われないことも、皇帝の特権(?)だよな!
一般庶民がそんなことをしたら、仕事を干されてしまう!」
 養っていかなければいけない姉妹がたくさんいるカッシュは、しみじみ言った。
「でも、本誌では夜が明けたら、ちゃんと皇帝の仕事はすると陛下はいってるぞ」
「ルサファ! なんでそんなこと知っているんだ! さてはお前! 陛下のご寝所の隣の壁に
耳を押しつけて、盗み聞きしていたな! このスケベ野郎!」
 カッシュは、ルサファのシャギーの頭をぐちゃぐちゃにし、ポカポカ殴った。
「違うっ! 少コミ見てみろよ。379ページで言ってるじゃないか!
夜が明けたら、皇帝の職務は果たすって!」
 ルサファはパラパラと少コミを広げた。
「本当だ。しかし……、よく考えれば、陛下の寝室は少コミ読者、全国何万人(そんなにいない?)
の少女(じゃない人もいるが・笑)に、覗かれていることになるんだよな。それも凄いよな……」
 カッシュはもう一度天河のページを読みなおしていた。
「あっ! 少コミ最新号……。お化粧バンド野郎ルナルナ様が見たい!」
 キックリは最新号の少コミを見ると、細い目を輝かせた。
「ルナルナ様も魅力だが、ぱらぱらパラソルも素朴な面白さがあるぞ! 
このドジ加減がいい味だしている!」
 とカッシュ。
「いや、今一番、気になるのは快フレだ! 高山さんはどうした?」
 とルサファ。
「イマドキのたんぽぽちゃんもかわいいな……」
 とキックリ。
 少コミは、古代ヒッタイト帝国でも強し! 毎月5日、20日は本屋に駆け込む人々が
絶えなかったと言う……。(ほんとか?)

♪おわり


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 すびばせん。今回の続きパロ、辛かったです。
だって、事件も問題提起も何もないんですものー。幸せに終わっていると、
書きにくいんですよね続きパロ。幸せなことはいいことなんですけれど……。
それとも! 続きパロの才能がない!? まぁ〜どうしましょう!
才能を磨かなければっ! 頑張るから、また見に着てね♪
(続きパロの才能……。磨いても、生きていく上できっとあまり役には立たないだろう……爆)

 それにしても! いよいよカイルのお出ましですね!
次回からは、ナキア皇太后との対決が始まるのかしら?
さすがに、もうエジプト編は終わりかなぁ。寂しいなぁ。
だって、ラムセスが出てこないんですものー。うぇぇぇぇん(T_T)
お願い、篠原先生! ラムセスを最終回まで出して!
ユーリちゃぁ〜ん、もう一回エジプトに行って!(無理だって……)