***16号続き***

 

続きパロ1  続きパロ2

〜続きパロ1〜

 証拠は揃った! ヒッタイトの情報をエジプトに漏らした証拠である!
ナキア皇太后の印章の入った書簡をカイルのもとに持ち帰ることさえできれば……。
ユーリはすぐにヒッタイトに帰る決心をした。ラムセスも、あきらめがついたのか? 
手の甲に別れのキスをしただけで逃がしてくれた。あとは船でテーベを出るだけ…。
 ユーリはナイルを下った。一つ、タハルカを置いてきたのは心残りだったが……。
 ―――そんなユーリの心境、そしてヒッタイト皇帝の側室であるという立場も知らずに、
タハルカはユーリに裏切られたと思い、ナイルを下ってユーリを殺そうと決心をする。

「許せない! すぐに追って殺してやる!」
 タハルカはナイルを下るユーリよりも先回りした。
テーベから逃げる多数の船の中に、象牙色の肌に黒髪の少女のいる船を見つけることが出来た。
船でそうっと、ユーリの船のすぐ側まで、怪しがられないように近づいた。
ユーリ達は、船に乗った安心と今までの疲れのため、グッタリしていた。そこへ―――。
「よくも俺達を置いて逃げたな! このヒッタイトの工作員め!」
 タハルカはユーリ達の船に飛び乗った。
「タハルカ!」
 ユーリは黒い目を大きく開いて叫んだ!
「違うの。見捨ててきたのは認めるけど、裏切ったわけじゃないの!」
 タハルカが飛び乗ったせいで、船はぐらぐら揺れた。ナイルの水がザブザブ音を立てている。
「いいわけは無用だ!」
 そう言い、ユーリの細い腕をつかんだ。
 すると……。
「よくも俺を置いて……! 何で逃げたんだー! お逃げになるなら私も一緒に連れて行って下さい!」
 ユーリの瞳をじっと見つめて言った。
「は?」
 ユーリは勿論のこと、3姉妹もイルもきょとんとした。
「ユーリ様。ラムセス将軍はあなたを諦めたと聞いております。私はあなたの素晴らしさに惚れました。
どうか私の妻になって下さい。ラムセス将軍のような高価な薔薇は背負えませんが、
代わりに、ひまわりを背負って見せます! 私は平民ですが、質素だけど暖かい家庭を築いてみせます。
どうか私の妻に……」
 確かに、タハルカのバックには何本ものひまわりがあった。太陽のようなひまわりは、まるで
後光のように輝いているかのようであった。
「幸せにしてみせます……、ユーリ様」
 プロポーズはまだ続く…。タハルカはユーリの手にキスをした。ラムセスと同じように……。
「何を言う! ユーリ様はヒッタイト帝国皇帝のご側室。未来のタワナアンナである!
お前のようなものに、ユーリ様を渡すわけにはいかないっ!」
 ユーリをカイルの元まで連れてかえる責任のあるイル=バーニはタハルカに強く言った。
「何を! うるさいっ!」
 そう言うと、タハルカの背負っているひまわりの種がピュッピュッピュッと
イル=バーニ目掛けて飛んでいった。
「うわあああああ」
 ひまわりの種攻撃にあったイルは、目をつぶりしゃがみこんだ。
「大丈夫ですか? イル=バーニさま!?」
 3姉妹がイルを助けているうちに……。
「ユーリ様! 一緒にひまわりの国(←なんじゃそりゃ…)に参りましょう! 私達に障害などありません。
ひまわりの障害はアブラムシだけです!」
 タハルカはユーリを抱きかかえると、アメンボのようにナイル川をすべり、
エジプト方面に消えて行ってしまった。
 イル達の残された船には、黄色いひまわりの花びらだけが残っていた。

♪おわり

 




〜続きパロ2〜

続きパロ1から引用

証拠は揃った! ヒッタイトの情報をエジプトに漏らした証拠である!
ナキア皇太后の印章の入った書簡をカイルのもとに持ち帰ることさえできれば……。
ユーリはすぐにヒッタイトに帰る決心をした。ラムセスも、あきらめがついたのか? 
手の甲に別れのキスをしただけで逃がしてくれた。あとは船でテーベを出るだけ…。
 ユーリはナイルを下った。一つ、タハルカを置いてきたのは心残りだったが……。
 ―――そんなユーリの心境、そしてヒッタイト皇帝の側室であるという立場も知らずに、
タハルカはユーリに裏切られたと思い、ナイルを下ってユーリを殺そうと決心をする。

「許せない! すぐに追って殺してやる!」
 タハルカはナイルを下るユーリよりも先回りした。
テーベから逃げる多数の船の中に、象牙色の肌に黒髪の少女のいる船を見つけることが出来た。
船でそうっと、ユーリの船のすぐ側まで、怪しがられないように近づいた。
ユーリ達は、船に乗った安心と今までの疲れのため、グッタリしていた。そこへ―――。
「よくも俺達を置いて逃げたな! このヒッタイトの工作員め!」
 タハルカはユーリ達の船に飛び乗った。
「タハルカ!」
 ユーリは黒い目を大きく開いて叫んだ!
「違うの。見捨ててきたのは認めるけど、裏切ったわけじゃないの!」
 タハルカが飛び乗ったせいで、船はぐらぐら揺れた。ナイルの水がザブザブ音を立てている。
「いいわけは無用だ!」
 そう言い、ユーリの細い腕をつかんだ。
 すると……。
「ユーリ様! ひどいです。きちんと最後まで原稿を仕上げてから逃げてください!
ユーリ様のアシスタントをしている私達の身にもなってください!」
 タハルカはユーリの前に同人用の原稿を出した。
「あちゃー、バレちゃったか……」
「そうです。〆切まで日がありません! 明日までに印刷所に持って行かなきゃ、
夏コミに間に合わないじゃないですか! せっかくスペース取れたのに! 『エジプト薔薇倶楽部』で!」
「ごめん! 私が悪かった! 下絵だけ書いたら、ヒッタイトに戻ってもいい? 
ヒッタイトのサークルと、かけ持ちしてるのよ!」
「全く…、仕方ないですね! じゃあ、ペン入れとトーン貼りは私達がやっておきます!
はやく下絵だけでも!」
 ナイルを渡る船の中、ユーリは追いかけてきたタハルカのせいで、
まんがの原稿を書いているのであった。熱い太陽は、容赦なくペンを握るユーリ達を照り付けている…。

♪おわり

どっちが面白かった?

 

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ラムセス…ユーリを諦めたの!? 困るわ! これから本誌でラムちゃんの出番なし?
薔薇ムセス後援会はどうなるの? 只今会員数…何人だろ? 数えてみる…。
(只今数え中……(-_-))
127人なのにー!(多分) 
ラムちゃんが本誌の登場しなくとも、今までのあなたの勇姿?は
薔薇ムセスのメンバーの網膜に焼きついておりまするー! 
……ほら、薔薇を背負ったラムセスがコサックダンスを踊っている……(爆)
薔薇ムセス後援会は不滅よー! まだまだ会員募集中! 目指せ1000人(←無理だよ…)

ネフェルティティの黒曜石は、なんだか感動しました。篠原先生スゴイ!
ユーリがエジプトに行った理由はこれだったのねっ! 素晴らしいですー!
ネッチー像はベルリン博物館にあるのね。じゃあ、来年はドイツよ、まゆねこっち(爆)