16号続き


 ウルヒの過去が明らかになった少コミ16号。実はウルヒは北方の国の王族だったのだ。
隣国に攻め滅ぼされた際、敵国の王に捕まり拷問にあって背中の傷を受け、
子孫を残せぬように男性の象徴もそのときに切り取られてしまった。
その後、ヒッタイトのアリンナの神殿に買われ、下級神官として後宮に
仕えるようになったという。ナキアがバビロニアから嫁ぐ前からウルヒは
宦官であったため、ジュダの父はウルヒでないことが証明された。
 北方(アラスカ?)から売られてきた王族ウルヒ。
 南方(パプアニューギニア島・違うって!)から売られていた王族のナキア。
 ウルヒと一緒に愛の逃避行(もちろん○磐ハワイアンセンターに・笑)も
考えたナキアであったが、ウルヒは女性としての幸せを満たせないと白状し、
ナキアの想いを断ち切る。生まれてきた金髪の子を帝位につけたいと願うのは、
野望でも復讐でもなく、決して結ばれることはないウルヒへの想いの集大成と
言っても過言ではないであろう。

 ナキアとウルヒの回想シーンを見てユーリは感じたことがあった。
「ねえねえ、ナキア皇太后って嫁いできた頃は、肌もスベスベでかわいかったのねー。
それに見て、カイル! ほら、この回想シーンのナキア姫は胸ないよ!」
「ほぉ、そうだな」
「だからあたしもタワナアンナになって数年したらナキア皇太后みたいな
ボン!キュッ!ボン!のナイスバディになれるのよー!」
 ユーリは両手を胸の前で結んで黒い瞳をキラキラ輝かせながら立ちあがる。
「ええい! そこの未来のタワケアンナユーリ! タワケたことを申すな!
お主とワタクシでは身分も違えば持って生まれた容姿も違う!
所詮お主は一生小学生体系じゃ!」
「きいいいいい、身体的欠点を言うなんて人間失格! タワナアンナ失格!」
「ふん、私のふろぽーしょんに敵うわけがなかろう!」
 ナキアも腰に手を当てて胸を強調させながら立ち上がった。
「ふん!」
 タワナアンナの椅子を争う2人は同時にそっぽを向いた。
「えーとナキアさま。今はそんなプロポーション争いをしてる場合では
ないのでは……。私が大事な部分を皆様にお見せした意味は一体……」
 2人の間に恐る恐る声をかける人物、ウルヒである。
「おお、そうであったな。私の想いはジュダを帝位につけること。
それを願って何が悪いのじゃー! ガオー!」
 ナキアはゴジラのように急に天井に向かって口から火を噴き出した。
「待って母さま!」
 一同が声の方を振り向いた。自殺を図ったナキアの嫡男が立っていたのだ。
「僕は帝位なんて欲しくないよ。いらないよ。そんなものより
今は、今は……、明日から公開の『千と○尋の神隠し』が見たいんだ!」
(現在2001年7月19日、公開前日・笑)
「きゃー、ジュダ皇子。私も見たかったのよー」
「本当ですか? ユーリさま。じゃあご一緒に見に行きましょう。
前売り買ってあるんです!」
 ジュダは前売り券を数枚ユーリの前にちらつかせた。
「本当に? 嬉しいわー! 宮○アニメ大好きなの! ラピュタにナウシカ、トトロもいいわ〜」
「僕、ラピュタのシータが好きなんです。理想だなぁ、あんな女の子……」
 ジュダの瞳がハートマークになった。母はその表情を見逃さなかった。
「ジュダ、そのシータという女は誰なのじゃ! 母さまの知らない女を
好きになるなど許さぬぞ!」
 どうやらナキア。宮○アニメを知らないらしい(笑)。
「シータというのはラピュタ王国のルシータ王女ですよ」
「王女……。そうか、なら側室としてならいいぞ」
 王女という言葉を聞いて安心してしまうところが陰謀ナキアの単純なところである。
 そこへバタバタと騒々しい足音が聞こえてきた。
「ユーリさまぁ〜! ○葉原で行列してファイナル○ァンタジー]
買ってきましたぁ!」
 ルサファが息を切らせてユーリの元にかけよってきた。
(現在2001年7月19日、ファイナル○ァンタジー]発売日・笑)
「きゃールサファありがとー」
 ユーリはルサファからファイナル○ァンタジー]受け取った。が、すぐに
側にいたカイルに奪われてしまった。
「おお、楽しみにしていたんだ! ファイナル○ァンタジー]。
さあ、これからプレステで遊ぶぞ! ユーリ、今晩は私の部屋で
ファイナル○ァンタジー]だ!」
「わーい、嬉しいカイル!」
「兄さま、僕も一緒にやりたいです。仲間に入れてください」
「おお、いいぞ、ジュダ。さあさあ、元老院会議はここで中止だ。解散解散!」
 ナキアの複雑な想いも、ウルヒの暗い過去も、宮○アニメと
ファイナル○ァンタジー]にはどうも及ばなかったようである。


♪おわり



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そうかぁ、ウルヒの背中の傷はそういうわけだったのね。
そ、それよりも幼きウルヒが敵国の王とやらに……、きゃー(腐女子・笑)。
ほら、あと見て、イルがウルヒの説明をしているシーンで
薔薇が背景に! それもトゲつき! こんなことろで薔薇男交代か?
ラムセスの出番がなくなった次にはウルヒが薔薇男を後見する?
おお! さすがは天河。すごいぞ!
なので背景も薔薇♪(記念して)