ヤズルカヤ

ヤズルカヤとはトルコ語で『碑文のある岩場』と
いう意味で、ハットゥサ北東2qにある神殿です。


ヤズルカヤ全景
殿は紀元前13世紀に作られました。
ヒッタイト人が代々崇拝している63の神々が
祭られており、岩場にある大小2つの
ギャラリーと、祭壇からなります。
ミタンニ、フリ系の宗教からくる神様が
祭られていると考えられ、お墓という説も
あるそうです(ちょっとうろ覚え……)。





主室(大ギャラリー)
ハットゥシリ3世によって作られました。ヒッタイトの岩の神、太陽の神をはじめとする
63の神々が行進するレリーフがあります。



男神の行列を従えたテシュプと女神の行列を従えたヘパトが
左右から歩み寄り、主室奥の壁で向き合って(出会って)います。
写真は向き合っているテシュプとペパトのレリーフです。


1)男神の行列

短いズボンをはいた男神の行列です。
主神像とは大きさが違い、低位の神です。


2)イシュタルとニナッタ、クリッタ

女神イシュタルと従者ニナッタ、クリッタ(双子の女神)のレリーフです。
写真の某ツアー参加者Mの頭のすぐ上がイシュタルで、
後ろからついてきているヒダヒダのスカートをはいた2人が双子の女神です。
イシュタルは女神ですが、男神の行列のなかにいます。
戦争の女神のため、男性的要素を持っているからです。


イシュタル、ニナッタ、クリッタ拡大図


双子の女神、ニナッタとクリッタです。
5巻のワスガンニでユーリがライオン
と対決したシーン思い出しますねぇ〜。
それと、もちろん、この写真のどちらが
ニナッタでクリッタなのかわかりません。
リュイとシャラのようなもの?(笑)

こちらがイシュタルさまです(笑)。
羽が生えています。


3)女神の行列

テシュプとヘパトが向かい合っている上の写真の、ヘパト側の拡大写真です。
女神側にも12神の行列のレリーフがあるはずなんだけど、私の写真には
なかったんですよねぇ〜。あまり保存状態がよくなかったレリーフ
なのかしら?誰か、持ってない〜?
女神の行列の中には、例外としてヘパトの息子のシャルマがいるそうです。
この写真で、ヘパトは何か動物の上に乗っていて、右側にはワシ?らしく
鳥がバンザイしているのがわかりますよねぇ〜。


トゥトゥハリヤ4世のレリーフ
主室にあるトゥトゥハリヤ4世のレリーフです。
とんがり帽子は神様で、丸い帽子を
かぶっているのは王様と教わりました。
保存状態がよく、結構キレイでした。





「ちょっと狭くってよ……(笑)」
岩場の狭い道です。
3人で無理やり通ろうとしたから
狭いのかもしれませんが、
ヤズルカヤはこんなふうに
岩でゴツゴツしていました。
でもでも、岩場の静かな感じが
なんだか神秘的でよかったです!



小室(小ギャラリー)
小ギャラリーには、向かい合う形で、主に2つの代表的なレリーフがあります。
一つめは12神の行列のレリーフ。二つめは向かいに、トゥトゥハリヤ4世と
神のレリーフです。



シャルマとトゥトゥハリヤ4世のレリーフ
とんがり帽子をかぶっているのは、
剣の神であるシャルマのレリーフです。
シャルマの右手には剣を、左手には
造営者であるトゥトゥハリヤ4世が
だっこされています。
(写真でわかるかな?)
右上には象形文字が刻まれています。

ウルヒって神様だったんだよねぇ〜
(独り言・笑)



12神の行列のレリーフ

え〜タイトルのとおりです(笑)。ちゃんと12神いるかな?
ちょっと数えてみましょう!「ひい、ふう、みい、よ……」
ね、12人いたでしょ?実際に現地で人数を数えたねねですが、
最初数えたとき11人しかいなくって、もう一度数え直したら12人いました。
数もまともに数えられないほど、興奮していたのか……?(笑)
ご覧のとおり、すごくきれいですよね。神々の行列の中では、
主室にあったものを含めて一番保存状態がよかったです。




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