おせち料理

「A HAPPY NENE YEAR! ハロー、元気でやっているかい?
蜂蜜色の肌の色男、エジプト征夷大将軍のラムセスだぜ! えっ?
NENE YEARではなく、NEW YEARじゃないかって? 何を言っているんだ!
ここはねね'S わーるどだぜ、今年もねねを中心にこのページは
回るんだから、これでいいのさ! まあ、カタカナ読みして『ねねいやー』でも
いいけどな!」
 新年早々、元気な挨拶をするラムセス。少々意味不明なことを口走っているが、
今年も、彼にとってす薔薇しい一年の幕開けのようである。
「一番不明なのはお前だ、ねね! アホは放っておいて、正月早々、PCに向かっているマイハニー、
今年は俺の作ったおせち料理をご馳走してやろう!
これでも料理は得意なんだぜ! 小さい頃は母上に家から追い出されて
砂漠のど真ん中で自炊していたからな!」
 女ばかりの姉妹の中で尻に引かれていたのだろうか? 男ながら料理のには
自身があるようである。
「ラムセス家のおせち料理は豪華絢爛5段重ねだぜ! 
まずは一の重、口取り(薔薇巻き、薔薇きんとん、赤薔薇と白薔薇の紅白かまぼこ)と
祝肴(黒太子豆、薔薇の子)。
二の重、酢の物(小タイの薔薇色焼き、ブリの照れ屋焼き)、
三の重、煮物(キンピラゴボウ、薔薇の里芋、昆布、かちぐり)、
与の重、酢の物(なます、薔薇花かぶ)、
五の重、控えの重。
どうだ? すごいだろう! 何? どんな料理かわからないって?
これだから今ごろの若い奴は……。おせち料理もしらねーんだな!
仕方ない、俺が説明してやろう」
 古代人であるラムセスに、イマドキの若い奴は……。と言われるのも矛盾を感じるが、
説明してくれるというのだから、新年早々、彼のご機嫌を損ねないよう、聞いてやることとしよう。
「分かりやすいように表にしてまとめたからな。下を見てくれ!」
 ここでそさくさとエプロンをかけたハディの登場。
「あけましておめでとうございます。す、すみません。
ラムセス将軍のこの解説じゃ、どんな料理か分かりにくいと
思いますので、ヒッタイト有能美人宮廷女官であるハディが解説したいと思います」

〜ラムセスのおせち料理〜

ラムセスの解説 ハディの解説


口取り 薔薇巻き
(伊達巻き)
薔薇の絢爛さ派手さを
象徴した卵料理だ。
伊達=華やかさ、派手さの意味。
華やかな卵料理の意味です。
かまぼこを作る際、つなぎに使う
卵白のを使うのですが、余った
卵黄を伊達巻きとして活用します。
ヒッタイト財政は大助かり♪
薔薇きんとん
(きんとん)
栗きんとんならぬ、薔薇の花の
蜜から作った薔薇きんとんだぜ!
本来は薔薇の花から
きんとんなど作りません!
紅白かまぼこ 赤薔薇と白薔薇紅白の
かまぼこだ! 縁起がいいだろう!
赤と白の紅白のかまぼこ、
祝儀用の縁起ものです。
祝肴 黒太子豆
(黒豆)
黒太子をやっつけろ! 黒豆なんざ
食っちまえ!
まめ=健康。
健康に暮らせるように……。
薔薇の子
(数の子)
俺のように薔薇の似合う子孫が
繁栄するように!
子孫繁栄の意味です。


酢の物 タイの薔薇色焼き
(小タイの塩焼き)
薔薇の花びらから搾り出した
薔薇エキスで焼いたタイだぜ!
めでたいの語路合せ。
七福神の恵比寿ミッタン
(七福神まいり参照)も
タイをかかえているでしょ?
ブリの照れ屋焼き
(ブリの照り焼き)
ブリブリ、プリプリとしたおしりの
かわいいマイハニー。照れるなよ!
資料不足


煮物 キンピラムセス 古代エジプトの色男にちなんで
つけられたこぼう料理の名前だ!
江戸時代、坂田金平武勇伝が
浄瑠璃大ヒットにちなんで
付けられた名前。豪傑金平、
滋養たっぷりのキンピラ料理。
薔薇の里芋
(里芋)
砂漠の彼方の薔薇の里で取れた
芋だ。
里芋は子芋がいっぱいつきます。
子宝にめぐまれるようにの意味。
今度こそユーリさまにかわいい
赤ちゃんが生まれますように。
昆布 よろこぶ、よろこべ! そのままです。よろこぶ。
かちぐり 勝つを意味するハマグリだぜ!
ヒッタイトなんてぶっとばせ!
これもそのまま。かちぐりハマグリ。


酢の物 紅白なます 赤薔薇と白薔薇のみずひきだぜ! お祝の水引きをかたどったものです。
薔薇花かぶ
(菊花かぶ)
薔薇の花の形を作った
薔薇かぶだ。うまいぜ!
資料不足


控えの重 控え ひかえおろー我はラムセスである! 縁の下の力持ちの宮廷女官。
今年もユーリ様にご活躍して
いただくよう、でしゃばらず、
控えめにお仕えしようと
思います。         ハディ



「どうだ! うまそうだろう! ねねは照れ屋なので、俺が変わって挨拶するぜ!
こんな奴だけど、今年も見捨てないでやってくれよ。春コミに夏コミって今から騒いでいるからな。
じゃあ、今年もよろしく!」
 ラムセスの作ったおせち料理。言うまでもなく薔薇づくしの真っ赤っか。
今年も薔薇から始まるラムセスなのである。


今年もよろしく♪

おわり
参考文献:大辞典 ナビックス 講談社