このお話は かーかのおうちで仲良くなった赤い河倶楽部のスキーオフ会でのことを元にして書いたお話です。

前半の布団に入ったまでは 実話ですが、後半のねねが殺される話は作り話です。

きちんと私は生きています。らんさんと共同で書いた作品です。らんさん、ありがとう。

*****赤い河倶楽部・スキー(雪遊び)&温泉オフ成功(?)記念*****
〜雪の降るある夜のこと〜


 今日は待ちに待ったスキーオフ。
スキー、スノボ、雪遊びをそれぞれ楽しむ、赤い河倶楽部メンバー。
Shoka、みかポン、シロ、ねね、らんの5人は、出会って半年も経たない仲間。
今日は、スキーの他にかーかに逢えるという楽しみもあった…
 日中、Shoka、らんはスキーをし、シロはスノボ、ねねとみかポンは雪遊び
天河しりとりをしていた。しりとりをしていたみかポンはねねの気を悪くしな
いように楽しんでいる風を装っていた。
 それぞれが楽しみ、そろそろ宿に向かおうということになった。
東京組のらん、ねね、シロの車のあとに名古屋組のみかポン、Shokaの車が続いた。
Shokaの車がエンジンをかけ アクセルを踏むと「ドン!!」と雪の塊に当たった。
何だろうと思いShokaとみかポンは車の窓から覗くと みかポンとねねの共同作品の雪だるまが
Shokaの車にひき殺されていた。

 2台の車は無事宿に着いた。
宿はとても家庭的な所でみなが口々に『良い所ね。』などと言っている。
夕食の前に温泉に行く事にした一行は、準備をしていた。しかし、ねね一人、屋
根裏となるベッドルームを見にはしごを登っていた。一目見て満足したのか、一
歩一歩慎重に降りるねねは、下にいたShokaの頭に足を乗せ、蹴飛ばしてしまった。
Shokaは笑いながらも引きつりながら『蹴ったわねぇ〜』等といっている。
ねねは、わざとではないと言い訳をして平謝りをしている。しかし、ねねには、
せっかく作った雪だるまをShokaにひき壊されたという恨みもある。それを
見ていた3人は笑っている。そして、温泉へ行き、ねねはまたみかポンと天河し
りとりをして遊んでいる。
みかポンは『またぁ?』などと思いながらもねねに付合っていた。

温泉で疲れを癒し、夕食を食べに宿の本館に向かう5人。宿の夕食は和食でとて
もおいしくて満足して部屋に戻った。

 部屋に戻った5人は宴会の用意をした。グラスの準備をらん、
サラダの準備をShoka、おつまみの準備をみかポン、ケーキの準備をねねとシロ。
『ケーキを5等分にしようとしているのに4等分になってしまった』と意外と
不器用なねねはせっかくのケーキを見るも無残に崩してしまった。
そんなケーキをみてシロは『私は小さいのでいいわ』といった。しかし、ねねは
小さいのどころか、2切れもケーキを皿に乗せてシロに渡した…。

 宴会が始まり、ねねが自分が考えたパロディ第12弾を発表した。そして、みん
なにねねの手編みのマフラーを渡した。しかし、ねねは『らんさんには以前マフラーを
あげた事があるので今回もマフラーだと嫌かな?と思って編んでこなかったの。
』と言った。らんは、『いいの。気にしていないから』と言ったが内心仲間はず
れにされた気分だった。
 宴会も盛り上がり、いつ寝ても良いように布団を引いたら運転手のShokaと
らんは急速に眠くなっていった。そして、寝る事になった。
運転手を除く3人は宴会の片づけをした後、布団に入った。

 次の日、朝7時にねねの目覚しがなった。
しかし、ねねはベッドにいなかった。不信に思った4人はねねを探した。
しかし、コテージの中にはねねの姿が無かった。もしかしたらと思った4人は外をみる
と、ねねが雪の上に倒れていた。駆け寄って呼びかけてみるが反応がない。体中
冷え切って息をしていないようだった。そして、手首には縛られたような跡が残
っていた。

 110番をするとすぐに警察が来た。オリエント警視庁の3人の警官、カイル、キックリ、ラムセスと
アナトリア大学法医学教室の女医、ユーリが早速捜査に入った。
ユーリが検死に入ったところ ねねは夜、誰かに手首を縛られ、
声を出せないように猿轡をかまされ外に放り出されたようだと言っている。
しかし、手首を縛ったという紐も猿轡も見当たらなかった。
「容疑者として考えられるのは らん、Shoka、みかポン、シロそれと宿主の夫婦の6人だな。」
とカイルが言った。
「そうですね。カイル刑事。他には容疑者はいないようですね。」とキックリ。
「じゃあ、容疑者の動機について考えてみよう。
この日、周りの別荘には誰もいない。容疑者として考えられるのはこの6人だ。
しかし、宿主にはねねを殺す動機が見当たらない。宿主とねねとの接点は無い。
ここの宿を予約したのはらんで、ねねはその仲間というだけだ。
 他の4人といえば…
Shokaには、ねねに蹴られたという動機がある。
みかポンには、くだらない天河しりとりをやらされたという動機がある。
シロには、食べたくも無いケーキを食べさせられたという動機がある。
らんには、マフラーをくれなかったという動機がある。」
カイルが難しい表情で言った。
「そうですねカイル刑事。4人が4人ともくだらない理由ですが、
人間の感情なんてどうなるもですからねぇ。誰が疑わしいでしょう?」
キックリはカイルの意見に賛成した。
「いや、もう一人いる。」ラムセスが雪のかぶってい薔薇を片手に言った。
「もう一人はかーかだ。かーかはHPをねねにパロディ化されたという恨みがある。
それにかーかはこの宿まで来ようと思えば来ることが出来る距離にいる。
オレはかーかも容疑者の一人に入れてもいいと思う。」
「そうだな。ラムセス。かーかも容疑者の一人として事情聴取しよう。
かーかを呼べ、キックリ。」

 カイル、キックリ、ラムセスは5人のアリバイを調べ始めた。
5人が5人ともはっきりとしたアリバイはない。
12時ころ、ねねも含む5人は布団をひき宴会の片づけをしていた。
真っ先に布団に入った、らんとShokaはそのまま寝たという。
みかポンとねねは屋根裏のベッドルームで少しの間喋っていたという。
シロは、ねねとみかポンがベッドルームに行くと同時にShoka、らんのいる
部屋で布団に入ったという。その時、らんとShokaは眠っていたらしい。
そして、4人全員が眠っていたという…
 かーかは愛しのカイルに会えたせいか、かーかの目はハートマークで
事情聴取にならない…。

 事情聴取の結果、警察では、一番面識があり、仲間外れにされたらんが第一容疑者として
らんを任意同行するように話していた。

 一方、ねねの死体は、現場検証が終わって、鑑識の車に乗せられていた。
宿主も含め7人の尋問が終わってふと時計を見ると、3時間が経過していた。
5人は、いらいらしながらも早く解放されるのを待っていた。
 そんな時、鑑識の車で何かが動いた。
がさがさ、ブルル…そう、ねねが息を吹き返したのだ。
車の中にいた鑑識官が悲鳴を上げた。それを聞いた警察官、メンバーの5人、
宿主は鑑識の車に近づいた。そうすると青ざめた顔のねねが起き上がっていた。
ねねは一言『寒い…』と言った。早速暖かな部屋へ連れて行き、ココアを少しず
つ飲んでいた。1時間ほどすると頬に赤みがかかり体温が戻ってきた。
ねねは、運良く、冷凍状態となり仮死状態となっていたようだ。そして、偶然に
も鑑識の車が解凍に適していた温度となっていたため息を吹き返したらしい。
ねねはすぐ病院に連れて行かれた。奇跡的にも凍傷も無く1日入院すれば良い程
度だった。

ねねの状態を見てユーリがねねに尋問をした。
「ねねさん、あなたはなぜあんな所で寝ていたのですか?」
「屋根裏のベッドルームはとても暑かったんです。だから少し、
外の空気を吸おうと思って外に出たんです。そうしたら転んじゃって…」と言った。
しかし、カイルは不信に思った。ベッドルームには窓がある。暑ければ窓を開け
れば済むはず。
「なぜ、ベッドルームの窓はあけなかったのですか?」との問いに、ねねは、
「みかポンさんが寒くなるといけないから」と答えた。
「なかなかいい奴じゃないかねね。見なおしたぞ。」とカイルは言った。
「じゃあ カイル刑事、私をお側に置いてくださいませ。」
調子に乗ってねねはカイルの側室になろうとしている。ジロッときつい目つきで
ユーリがねねの方を見た。それに気づいたカイルはユーリを気使い、二人揃って
ラブラブでパトカーで去って行ってしまった。

 ラムセスは今度はねねの手首の縛った跡の事について聞いた。ねねは、
「らんさんにマフラーあげてなかったんで編んでいたんです。そうしたら毛糸がからまちゃって」
と答えた。

警察の後日の検証によると、ねねは、夜中みんなが寝静まった時間、暑くて目が
覚めた。そして、隣で寝ている人に迷惑にならないよう、外の空気を吸いにパジ
ャマのままでた。少し歩いたねねは足を滑らせて転んでしまい、転んだ弾みにね
ねは頭を強打した。
しかし、下が雪だったこともあり外傷は認められなかった。頭を強打したねねは
ショックの余り、気絶してしまった。今年一番の冷え込みという事もあり、冷凍
保存された状態で仮死したらしいという見解だった。
手首の縛り跡は、編んでいたマフラーの毛糸が手首に絡まったせいだ
と言っている。自分で編んでいる毛糸に絡まるなんてねねは相当、不器量じゃなかった
不器用らしい。

「ねね、お前は結構いい奴なんだな。らんにマフラーあとからあげようなんて。」
ラムセスが言った。ねねは『へへへ』とテレ笑いしている。
「どうだ、ねね。オレの側室にならないか?」
ラムセスが言った。
かーか、らん、Shoka、みかポン、シロの5人は目を丸くしている。
「とんでもない、ねねなんかより私を側室に上げてくださいませ。」
Shokaが言った。ラムセスは考えた結果 Shokaを側室に、らんとシロとかーかを女官に
みかポンとねねは 宴の席でのお笑い芸人としてラムセスに雇われることのなった。
ラムセスと5人は 彼に自家用ジェットでエジプトへ向けて飛び立ち、
ラムセスにお使えしましたとさ。

♪♪♪おわり♪♪♪

この物語はすべてフィクションです。登場する人物等は実在しません。(爆)