文法のまとめ


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1.名詞の格変化


【名詞語幹の種類】
母音語幹 a‐,i‐,u‐,ai‐,au‐
子音語幹 l‐,n‐,r‐,r/n-,t-,nt,
s-(sの上にダッシュがついています。以下、s(ダッシュ)で表記)

【格の用法】(新ヒッタイト語)
(1)単数

種類 格の意味 意味 格変化
主格(Nominative)   〜は -s(ダッシュ)
呼格(vokativ) 呼びかけの格、    殆ど無語尾
例外;-uで終わるときはeまたはiをつける
対格(Akkusativ) 直接目的を表す格
自立系、二人称の代名詞
〜に、〜を -n、-an
属格(Genitiv) 所有格、帰属を表す格 〜の -as(-s)
与格(Dativ) 間接目的を表す格 〜に -i
位格(,Lokativ) 位置を表す格 〜で -i
方向格(Allativ) 方向を表す格 〜へ -i,-a
奪格(Ablativ) 動作の機転を表す格 〜から -z、-az
具格(Instrument) 手段を表す格 〜で -it、-t


(2)複数
主格(Nominative) 〜は -es、-us、-as
対格(Akkusativ) 〜に、〜を -us、-as、-es
属格(Genitiv) 〜の -as
与格(Dativ) 〜に -as


2.動詞


(1)直説法現在
‐mi活用と‐hi活用の2種類に分類。
    ‐mi活用 ‐hi活用

一人称 ‐mi ‐hi
二人称 ‐si ‐ti
三人称 ‐zi ‐i

一人称 ‐weni,-meni
二人称 -teni
三人称 -anzi

(2)直説法過去
‐mi活用と‐hi活用の2種類に分類
    ‐mi活用 ‐hi活用

一人称 ‐(母音)nun,-(子音)un ‐hun
二人称 ‐(母音)s,-(子音)un ‐ta
三人称 ‐(母音)t,-(子音)ta,-sta ‐s,-ta,-sta

一人称 ‐wen,-men
二人称 -ten
三人称 -er




3.代名詞

【人称代名詞】
(1)自立形
一人称 二人称
単数 複数
主格〜は uk,ammuk wes,anzas
対格〜を ammuk anzas
所有格 ammel anzal
与格〜に ammuk anzas
奪格〜から ammedaz anzedaz
単数 複数
主格〜は zik,zugga sumes
対格〜を tuk,tugga sumas
所有格 tuel sumel,sumenzan
与格〜に tuk,tugga sumas
奪格〜から tuedaz sumedaz

(2)前接形
他の品詞にくっついて機能する
単数 複数
一人称 -mu(〜に、〜を) -nas(〜を、〜に)
二人称 -ta(〜に、〜を) -smas
三人称 -si(〜に) -smas

【前説形3人称代名詞(前方対応的=前に出てきたことを受ける)】

  単数 複数
主格(Nominative) -as -e,-at
対格(Akkusativ) -an -us,-as
中性(Nom.Akk.neutr) -at -e,-at

nu,sa,taと前接形代名詞の組み合わせの例
(1)人称代名詞
nu-mu(su-mu) そして私に/を
nu-ut-ta(nu-ud-du-za) …あなたに/を
nu-us-si(ta-as-si) …彼に
nu-un-na-as …私たちに/を
nu-us-ma-as(ta-as-ma-as) …あなたたちに/を、…彼らに

(2)代名詞
よく出てくるらしい
na-as(<nu-as;sa^as,ta-as) …それは、…それらを
na-an(<nu-an,sa-an,ta-an) …それを
na-at(<nu-at,sa-at,ta-an) …それは/を、…それらは/を
nu-us(su-us,tu-us) …それらを
ne(<nu-e;se) それらは/を


指示代名詞

ka;これ
  単数 複数
主格(Nominative) kas ke,kus
対格(Akkusativ) kun kus
中性(Nom.Akk.neutr) ki ke
属格(Genitiv) kel kenzan,kel,kedas
与格(Dativ)位格(,Lokativ) kedani,keti kedas
奪格(Ablativ) kez,kezza
具格(Instrument) ket,kedanda

apa;あれ、それ







4.前接辞

1.接続詞
-a/-ia そして uk-ia→ukka 意味;そして私は
-a しかし uk-a→uka   意味;しかし私は
-ma そして、しかし  


2.引用文を導く「wa」

〜と言われている、書かれているということを現す文です。
英語で言うならばthat文「they say that_______ 彼らは(that以下のことを)言った」
のような文章です。ヒッタイト語では「wa/war」で導きます。


3.再帰的

-za/-z 自分のため、利益になることをあらわす。

4.動詞のあらわす動きと関連する

-an 古ヒッタイト語
-apa 古ヒッタイト語、外から内への動き?
-asta 分離?
-san 上から下への動き?

5.強調、強制
-pat 前接しているものを強める



5.中・受動態

現在
    ‐mi活用 ‐hi活用 例:es座る

一人称 -ha,-hari,-hahari esha
二人称 -ta,-tari,-tati esta
三人称 -ta,-tari  -a,-ari esa

一人称 -wasta,-wastari,-wastati esuwasta
二人称 -duma,-dumari esduma
三人称 -anta,-antari esanta

過去
    ‐mi活用 ‐hi活用 例:es座る

一人称 -hat,-hati,-hahati eshahat
二人称 -tat,tati estat
三人称 -tat,-tati  -at,-ati estat

一人称 -wastati,-wastat eswastat
二人称 -dumati,-dumat esdumat
三人称 -antati,-antat esantat

常に中・受動態として出てくる動詞;pahs(守る)es(座る)ar(立つ)



6.その他

  古ヒッタイト語 新ヒッタイト語
もし〜なら takku man
〜のとき man mahhan
〜のように mahhan  


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