2月23日
『例題、青銅版文書』



え〜この日はまず、前日の夜に楔形文字クッキー作ったんですね。
それをみんなに持って行きました。
講義室に入ると、講座を受講しているメンバーが全員(4人、私をいれて5人)
揃っている!思わず「おおっ!」と驚いてしまいました。
どうしても一人二人欠けてしまうことが多かったので。
4人中3人までがココを見ているのですが、もうねねがねねだと
バレていますので、「はいっ! 旅行記本!」と、同人誌渡してしまいました(爆)。
その後、少しだけど楔形文字クッキーをあげました。
天河を読んでいる女の子には、ハートのタブレットクッキーもつけて♪
その他にも色々広げてしまったので……
「今日はネタが豊富ですね!」
といわれてしまいました(笑)。


***

さて、今回の講座いってみましょー(^o^)/
……と元気に行きたいのですが、なにせ楔形文字クッキーのせいで、
予習する時間もなくなっちゃったし、寝不足でかなりヘトヘトだったんですね。
自分のせいだろっ! といわれればそれまでなのですが、
今もまだ疲れがとれませんので、気が向いた例題だけ更新します。



例題11

   
zi ga mu za   DINGIR IA   at ta as   an na as
mu;前接形の人称代名詞1人称単数
za;再帰的な意味
私の神 atta;父 anna;母


訳;我が神は私にとって父であり母である。

この問題、ねね指されたんですけれど、annaの母という意味はわかったんですけれど、
attaがわからなかったんですね。
「う〜ん、母が出たらなら父でいいや!」
「そのとおりです」(先生)
やっぱりビバ!想像力?
(注;それほどのことぢゃない・笑)



〜青銅版文書〜
トゥトゥハリヤ4世と従兄弟クルンダ(ムワタリ2世の息子、タルハンシャという南国の王)との条約です。
関係を少しまとめてみようと思います。

ムルシリU世


| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
ムワタリU世                               ハットゥシリV世
|                                              |
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|                         |
ウルヒテシュプ       クルンタ(タルフンタッシャの王)      トゥトゥハリヤ4世


ハットゥシリ3世とウルヒテシュプの間で権力闘争がありました。
このときクルンタはハットゥシリ3世側についていました。
タルフンタッシャは重要な地域だったらしいです。
そのクルンタとトゥトゥハリヤ4世の条約を更新したものが青銅版文書です。
クルンタは一時的にもヒッタイトの王座についたのではないかと
言われているそうです。(でもすぐに追われた?)


青銅版文書本文ですが……今までになくサクサクと解読が進んだので、
とてもぢゃないけど全部更新なんてで〜き〜な〜い〜(T_T)。
なので、音読と意味だけ更新しようと思います。

〜表〜

UM-MA ta-ba-ar-na- tu-ud-ha-li-ya LUGAL-gal LUGAL-KUR-URUha-at-ti-UR-SAG
ハッティ国の英雄、タバルナトゥトゥハリヤ王は次のように語る
DUMU-男性名-ha-at-tu-si-li LUGAL-gal-LUGAL-KUR-URUha-at-ti
ハッティ国の王ハットゥシリの息子
DUMU-DUMU-su 男性名-SA-男性名-MU-ur-si-li L
UGAL-gal-LYGAL-KUR-URUha-at-ti
ハッティ国の王ムルシリの息子息子(=孫)
DUMU-DUMU-DUMU su 男性名-SA-男性名-su-up-pi-lu-li-ma
LUGAL-gal-LYGAL-KUR-URUha-at-ti
ハッティ国の王シュッピルリウマの息子息子息子(=曾孫)
SA-BAL-BAL sa-男性名-tu-ud-ha-li-ya LUGAL-gal-LYGAL-KUR-URUha-at-ti
ハッティ国の王トゥトゥハリヤの末裔
A-BU-IA ku-wa-pi ha-at-tu-si-li-is a-ha 男性名 Ur-hi-te-es-su-up-u
DUMU-男性名-Mu-u-wa at-ta-sa-ar-li me-na-ah-ha-an-da ku-ru-ri-ah-ta
na-an LUGAL-iz-na-an-ni ar-ha ti-it-ta-na-ud
A-na 男性名-an-ma-kam-wa-tul U-UL ku-it-ki a-as-ta
私の父であるハットゥサシリがムワタリの息子であるウルヒ・テシュプに戦いを起こして
彼を王座から引き摺り下ろしたとき、クルンタに罪はなかった。
LU-mes-URUha-at-ti ku-it im-ma-ku-it wa-as-ti-ir
男性名-DINGIR-LAMMA-as-ma-kal U-UL ku-wa-pi-ik-ki an-da e-es-ta
ハッティの人々がどんな罪をおかしても、
クルンタはまったく加担しなかった(その中にはいなかった。


わけわかんないですね、今見返しても(笑)。
日本語訳だけ適当に見ておいてください。
次回は表の12行目からです。がんばりましょう。
う〜ん、最後まで行くのか不安。結構サクサク進んでいったので……。


***
講義が終わって……、
「先生、これ楔形文字クッキーです。皆さんで食べてください♪」
先生に楔形文字クッキーを渡しました。
「!!!」
驚きのあまり声にならなかったようです。
でもでも、喜んで受け取って頂けたようです。
今までもこれからも、楔形文字のクッキーなんて作る奴いないんだろうなぁ(爆)。
本当はバレンタインデーに楔形文字でトッピングした
チョコでも作ろうかとも思ったんだけど、時間がなかった。
よく職場の同僚とか、友達と、「理想のタイプ」について冗談交じりで
話すのですが、ねね、また一つ条件が増えました!

『楔形文字クッキーまたはチョコを喜んで受け取ってくれて
かつ文字を
解読できる人!』

誰か、いないよそんな人と突っ込んで!(笑)
あ、カイルやイルなら可ですね!
しかし……
講座にココ見てる人いるっていうのに、よくこんなアホなことばっかり
更新するよなぁとつくづく思います。
来週はいよいよヒッタイト語講座最終回ですね。
もうおしまいだと思うと、なんだか名残惜しいです。
「袖ふれあうも一生の縁」って言うじゃありませんか!
(なんかちょっと違うぞ……)
講座が終わっても、ねね'sわーるどに来てね、見てね♪






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